観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

幼いシジュウカラ

2019-05-23 21:30:42 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時42分 潮位210cm

今日の干潮時間14時33分 潮位 37cm

 

今日は雲ひとつない青空が広がり、とても暑くなりました。

名古屋の最高気温は今日は30℃に届かなかったそうですが、明日から週末にかけては30℃を超えて真夏日になるとの予報が出ています。

熱中症にならないように、体調管理には気を付けていきたいです。

 

5月も下旬に入り、シギ・チドリの多くは渡っていったようで、藤前干潟のシギ・チドリの数はすっかり少なくなりました。

このままですと、待っていたトウネンの大きな群れは来ないまま、今シーズンの春のシギ・チドリの渡りは終わりを迎えるようです・・・。

一方で、庄内川河口の干潟では、早くも成鳥の大きさほどに成長した今年生まれのカルガモの若い個体の群れを見るようになりました。

 

そして、稲永公園も今年生まれの若い鳥たちで賑やかです。

今日は暑くなったからか、お昼過ぎからは野鳥観察館前の水たまりは鳥たちで大賑わいでした。

その中でも目をひいたのが、シジュウカラの巣立ち雛↓。上を向いたり、下を向いたり、キョロキョロした後、控えめでかわいい水浴びをしていきました。

しかし、しばらくして見ると、水たまりにはシジュウカラの巣立ち雛がいっぱい。何羽いるのでしょう??

↑分かりずらいですが、9羽のシジュウカラの巣立ち雛と1羽のカワラヒワが写っていました。

 

シジュウカラの巣立ち雛は、全体的に色が淡く、トレードマークのネクタイも薄い色です。

シジュウカラだけでなく、カワラヒワ、スズメ、ヒヨドリも頻繁に水浴びに訪れていました。

 

野鳥観察館前では、ハクセキレイがガを捕まえているところを観察できました。

後方のハクセキレイに横取りされないよう、走りながら逃げていました。

 

シギ・チドリは少なくなったと書きましたが、チュウシャクシギの群れはまだ観察することができます。

夕方、満ちてきて小さくなった干潟に、今日は95羽のチュウシャクシギが並んでいるのを見ることができました。

そして、さらに潮が満ちてくると一斉に飛び立ち、夕焼けの中を飛んでいきました。

群れが行くのをずっと見ていましたが、高度はそんなに上がっていかなかったので、渡りの旅立ちではなく、ねぐら入りかもしれません。

でも、別れのときは近いです。

 

 

【愛鳥週間写真展2019】

野鳥観察館の2階では、愛鳥週間写真展を開催中です(5月26日まで)。

今年の愛鳥週間写真展のテーマは「藤前干潟の野鳥」。

藤前干潟に飛来する様々な野鳥を写真でご覧いただけます。

今週末までですので、まだご覧になっていない方はぜひ足をお運びください。

☆4月27日(土)~5月26日(日)愛鳥週間写真展「藤前干潟の野鳥」@名古屋市野鳥観察館2階詳細はこちら(PDF)※応募は締め切りました。

 

【藤前干潟に関連するイベント等】

☆6月1日(土)・2日(日)第70回全国植樹祭あいち2019サテライト会場出展@オアシス21(主催:第70回全国植樹祭愛知県実行委員会)→詳細はこちら(第70回全国植樹祭愛知県実行委員会HP)

 名古屋市野鳥観察館は、6月1日(土)・2日(日)にオアシス21に設置される第70回全国植樹祭あいち2019サテライト会場にブース出展します。藤前干潟の紹介展示の他、鳥のクラフトのワークショップも実施予定です。

 

☆6月8日(土)22世紀奈佐の浜プロジェクト「長良川エクスカーション」@岐阜県岐阜市(主催:22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

 

☆「第2回あおなみ線沿線お散歩フォト」募集中(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(名古屋市のHP)

 募集期間:(第1期)3月1日(金)~5月31日(金)

       (第2期)6月1日(土)~9月30日(月)

※あおなみ線沿線活性化協議会に協力する関連施設等のイベント→こちら(名古屋市HP) 

 

☆2019年度の藤前干潟ふれあい事業の案内→詳細はこちら(名古屋市のHP)

2019年度の藤前干潟ふれあい事業全体の案内ちらしが掲載されています。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ624、ダイサギ16、コサギ2、アオサギ12、マガモ1、カルガモ11、オナガガモ2、スズガモ2、ミサゴ3、トビ1、ダイゼン3、ハマシギ66、キアシシギ12、オオソリハシシギ1、チュウシャクシギ95

 

明日の満潮時間 8時17分 潮位197cm

明日の干潮時間15時12分 潮位 52cm

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30回目の藤前干潟クリーン大作戦

2019-05-18 18:42:34 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時08分 潮位236cm

今日の干潮時間11時37分 潮位 17cm

 

今日は予定どおり藤前干潟クリーン大作戦が開催されました。

第30回目の藤前干潟のクリーン大作戦は、終日曇りであまり暑くはありませんでしたが、風がとても強くて風に悩まされたクリーン大作戦になりました。

 

今日の藤前干潟クリーン大作戦では、実行委員会が担当した中堤会場と藤前会場の2会場、さらには地元自治会の皆さんの9会場で清掃活動が行われました。

参加者は合計で1,500人程度だったそうです。(中堤会場では600人、全体では1,510人の参加がありました。※5月21日追記)

こちらは中堤会場の集合場所の様子↓。中堤会場にも多くの方の参加がありました。

参加されたみなさんの集合写真↓。今回もモリゾーとキッコロが駆けつけてくれました。

中堤会場では6班に分かれて堤防の脇などに落ちているごみを集めました。

こちらは第6班の様子↓。リーダーを務めていた中部大学ボランティア・NPOセンターの学生さんが、参加者のみなさんにごみの回収方法・分別方法等を説明してから、清掃活動に入りました。 

第6班の活動で集められたごみ↓。(今回の藤前干潟クリーン大作戦は「海ごみゼロウィーク(環境省と日本財団の共同事業)」に協賛、参加しており、使用したごみ袋はこの事業から提供いただきました。)

こちらは中堤会場全体のごみが集められていた場所↓。何袋のごみが集まったのでしょうか・・・。(中堤会場では1,129袋、全体では2,034袋のごみが集められました。※5月21日追記)

 

また、中堤会場では清掃活動以外にも複数の活動が行われました。 

こちらは、多治見市の笠原中学校と北陵中学校の生徒さんによる庄内川・土岐川の水質調査。こちらも中部大学ボランティア・NPOセンターの学生さんが指導をしてくれました。

透視度を計測中↓。

水質調査をした後は、結果をボードに書いて・・・、

参加者のみなさんの前で結果などを発表しました。

 

こちらはおにぎりとシシ汁の防災炊き出し訓練↓。

例年はテントの下で炊き出しの準備等をするのですが、今回は風が強すぎてテントが飛ばされそうだったので、途中で撤去されました。 

炊くためにお米を専用の袋に入れているところ↓。

ぐつぐつと煮込まれていたしし汁↓。でも、風が強すぎて、火が消えてしまうことが何回もあったそうです。

できあがったおにぎりとシシ汁は、清掃活動参加者にふるまわれ、あっという間に無くなりました。

 

そして、午後からは希望者を対象に干潟観察会が開催されました。

100人以上の方が干潟に入って、泥んこになりながら泥の感触や生きもの観察を楽しんでいました。 

ヤマトオサガニ、チゴガニ、フトヘナタリ、ヤマトシジミ、ソトオリガイ、トビハゼなどを観察できたそうです。

 

また、干潟観察会と同時に「ヨシ原復元・ヨシ植栽会」も開催されており、こちらもたくさんの方が参加され、ドロドロになりながらヨシを植えていました。

 

そして、今日の藤前干潟クリーン大作戦には、5社ものマスコミの取材がきており、海ごみやプラスチックごみに対する興味関心がますます高まっているのを感じました。

取材に対応する坂野実行委員長↓。

 

もしかしたら、もうすでにテレビのニュースで取材内容が放送されているかもしれません。

なお、テレビ愛知では6月8日(土)の「くすぐる」という番組で、今回の藤前干潟クリーン大作戦が紹介されるそうです。

 

今日、参加・協力されたみなさま、風の強い中大変だったと思いますが、本当にありがとうございました。

次回の藤前干潟クリーン大作戦は10月26日(土)を予定しています。

始まって30回目、15年目を迎えたこの藤前干潟クリーン大作戦の活動がこれからも続いていくよう、協力をよろしくお願いします。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,793、ダイサギ14、コサギ7、アオサギ13、マガモ3、カルガモ5、オナガガモ3、スズガモ3、ミサゴ1、シロチドリ2、ダイゼン46、トウネン36、ハマシギ556、アオアシシギ1、キアシシギ2、オオソリハシシギ3、ホウロクシギ1、コアジサシ2 

 

明日の満潮時間 5時40分 潮位237cm

明日の干潮時間12時14分 潮位 10cm

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今日は藤前干潟クリーン大作戦へ

2019-05-18 06:40:11 | お知らせ

本日(5月18日)の「藤前干潟クリーン大作戦」は予定どおり開催されます。

熱中症、日焼け対策をして気を付けてお越しください。

また、今日は風が強く吹きそうです。

上着を一枚はおるなど体温調節しやすい格好できていただいた方が良いと思います。

 

みなさんのご参加をお待ちしています。

 

詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

 

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ハマシギ乱舞

2019-05-17 23:33:22 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時34分 潮位231cm

今日の干潮時間10時58分 潮位 30cm

 

今日もお天気が良かったですね。

今日は、名古屋市内の高校生約150人や、高年大学のOBのグループの来館があって大忙しな日でした。

しかし、ちょうど干潟が出て、その干潟の上で渡り終盤のシギ・チドリが動き回っているのを観察し、喜んでもらえたので良かったです。

 

稲永公園では、しばらくキビタキをみていませんでしたが、ここ数日、キビタキを頻繁に観察できます。

 

また、昨日はトウネンがコンクリート護岸に飛来するのを観察できました。

夏羽がきれいなトウネンです。

 

また、今日は、ハマシギの大きな群れが護岸近くの干潟に飛来しました。(トウネンも少し混じっています。)

一斉に向きを変えて乱舞するする光景には毎回圧倒されます。

干潟に着地すると、干潟で餌を熱心に探していました。

オオソリハシシギも飛来していました。こちらはオスとメスでしょうか。近くで見るとメスの方が大きいことがわかります。

泥の中にくちばしをさしながら餌を探すオオソリハシシギ↓。(後方はハマシギとダイゼン)

 

この後、この近くの場所では、ハヤブサ2羽が現れてキアシシギ(恐らく)を交互に襲っていたそうです。しかし、キアシシギは水の中に飛び込み、ハヤブサが上をかすめる度に水に潜っていたそうです。

 

また、ササゴイ2羽も確認できました。

(※今日の掲載写真は全て来館者の方から提供いただきました。)

 

春のシギ・チドリの渡りは終盤です。

明日、明後日の週末は潮がよく、シギ・チドリの大きな群れを観察するには今季残り少ないチャンスとなりそうです。

<明日、野鳥観察・撮影を予定されている方へ>

明日18日(土)は、藤前干潟周辺全域で(庄内川左岸でも)午前中、地域の方々により清掃活動が行われます。 清掃活動によりシギ・チドリを驚かせ、飛ばす可能性が十分予想されます。 せっかくのシギ・チドリの観察シーズンですが、年に2回しか行われない河川の大規模な清掃活動です。 ご協力をお願いします。

 

そして、明日は藤前干潟クリーン大作戦です。

こちらにもぜひご参加ください。

詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

 

  

 

明日の満潮時間 5時08分 潮位236cm

明日の干潮時間11時37分 潮位 17cm

日曜日の満潮時間 5時40分 潮位237cm

日曜日の干潮時間12時14分 潮位 10cm 

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明後日は、藤前干潟クリーン大作戦

2019-05-16 21:07:01 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時18分 潮位 48cm

今日の満潮時間16時31分 潮位222cm

 

今日は外で活動しているとかなり暑かったですね。

早くも熱中症に注意が必要な季節がやってきそうです。

そんな中でしたが、今日は明後日(5月18日(土))に開催される藤前干潟クリーン大作戦の中堤会場の下見に行ってきました。

堤防沿いのヨシ原にはたくさんのペットボトルなどのたくさんのごみがありました。

18日にはみなさんと一緒に拾って、きれいになると良いと思います。

上のようにごみがたくさんある場所も数か所ありましたが、昨年12月15日の「ペットボトル一掃大作戦」の際に大量のペットボトルなどを拾ってきれいにした場所は、ヨシが一斉に生えて伸びてきていました↓。

↓は↑と同じ場所を清掃している様子(2018年12月15日)。

漂着物をなくすことは、ヨシ原の維持にも良いことなのかもしれません。

 

また、5月18日は清掃活動後に「ヨシ原復元・ヨシ植栽会」と「干潟観察会」が開催されます(こちらは事前の申込みが必要)。

こちらは「ヨシ原復元・ヨシ植栽会」の会場↓。

このヨシがぽっかりとなくなった場所にヨシを植栽して、ヨシ原を取り戻す活動を行っています。

今日は、「ヨシ原復元・ヨシ植栽会」を指導する中部大学上野研究室の上野先生と学生のみなさんも現場に来ていて、18日の準備をしていました。

そして、こちらは「干潟観察会」の会場↓。

今日の午前中は大きな干潟が広がっていました。この干潟に入るだけでも気持ち良いと思います。

ただ、この干潟、年々土砂が堆積していると思われ、泥の中の生きものの棲みにくい、かたい干潟になっています。ここの観察会では、数年前まで泥の中に生息しているシジミやソトオリガイがふつうに観察できたのですが、今は探し出すのが難しいです。シギ・チドリなどの野鳥の餌が少なくなっているということにもなるので、とても心配しています。

 

明後日、18日はお天気が良さそうです。

熱中症、日焼け対策をして、藤前干潟クリーン大作戦にぜひご参加ください。

庄内川左岸等で野鳥観察・撮影を予定されている方へ
18日(土)当日は庄内川左岸でも清掃活動が行われます。せっかくのシギ・チドリの観察シーズンですが年に2回の大規模な清掃活動です。
清掃活動によりシギ・チドリを飛ばす可能性が十分予想されます。ご協力お願いします。

詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)

 

 

 

さらに、カワウが営巣している鉄塔のそばを通ったので、カワウも観察してきました。藤前干潟の鳥獣保護区内にあるこの鉄塔は、毎年カワウが営巣しており、通称「カワウマンション」と呼んでいます。(アオサギも少数ですが、営巣しています。)

あちこちの巣で、雛が親に餌をねだったり、親が雛に餌を与えているのを観察できました。

 

そして、今日のシギ・チドリですが、ハマシギは960羽をカウントできましたが、オオソリハシシギは減りました。午前中に広がった干潟では、ダイゼン、ハマシギ、トウネン、アオアシシギ、キアシシギなどが忙しそうに餌を探していました。

最後は、昨日、藤前干潟の上空を飛んでいたチョウゲンボウ↓。今年もこの辺りで子育てしているのでしょうか。

 

 

【愛鳥週間写真展】

愛鳥週間(5月10日~16日)は今日で終了ですが、野鳥観察館の2階では、5月26日まで愛鳥週間写真展を開催します。

今年の愛鳥週間写真展のテーマは「藤前干潟の野鳥」。

藤前干潟に飛来する様々な野鳥を写真でご覧いただけます。

ぜひ足をお運びください。

☆4月27日(土)~5月26日(日)愛鳥週間写真展「藤前干潟の野鳥」@名古屋市野鳥観察館2階詳細はこちら(PDF)※応募は締め切りました。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ830、ダイサギ23、コサギ11、アオサギ13、マガモ6、カルガモ11、コガモ3、スズガモ5、ミサゴ4、シロチドリ1、ダイゼン65、トウネン181、ハマシギ960、アオアシシギ17、キアシシギ8、オオソリハシシギ3、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ59、コアジサシ3

キジバト、ツバメ、シジュウカラ、オオヨシキリ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、ハシボソガラス など

 

明日の干潮時間10時58分 潮位 30cm

明日の満潮時間17時18分 潮位234cm

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