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ブルース・スプリングスティーン 1978.8.21.ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン

ブルース・スプリングスティーン&ジEストリートバンド、ダークネスツアー、
マディソン・スクエア・ガーデンでの公演初日のブートCDを聴いての感想です。

オープニング曲「サマータイム・ブルース」に続き「BADLANDS」が始まる。
僕はこの瞬間が好きだ。
やはり「バッドランド」はこのツアーが一番熱い演奏で好きだ。
歌詞の一節
”Don't wast your time waiting”
ただ待っているだけで時間を無駄にするな
これが今の僕に響いた。
スプリングスティーン、Eストリートバンドがすごく熱く感じ、生き急いでいる。

ブートCDなので音はオフィシャルのCDよりも落ちるのは当たり前だが、
雑音が少なく気にならない。ただ今一つ音の厚みが少なく感じる。
そしてパッケージにブルースのMCが活字で載っているのがうれしい。
後でじっくり読みたい。

それにしてもブルース・スプリングスティーンにはロックの華を感じる。
「ダークネス・オン・ジ・エッジ・オブ・タウン」でブルースが体から振り絞るようにして歌う。
”いつかこの秘密を引き離してぐちゃぐちゃに踏みつける”
これだと思う。

そして「FACTORY」で仕事のつらさを思い、
「THE PROMISED LAND」必死にもがいている。
今日の「プロミスド・ランド」はすごくきつくシリアスに歌っていると僕は感じた。
ここで僕は思った。僕もこんな時期があったなと。
今になると何かなつかしく感じる。

クラレンスのサックスがさえ渡っている。
曲の前のブルースの語りが優しく温かい。

ライブ全体の流れがまだツアーの終盤に比べて今一つに感じるが、それぞれの曲が強く響いた。

2ND set 「SANDY」を聴いていたら何か幸せな気持ちになった。
ダニーのアコーディオンがいい。

2nd set少し中だるみを僕は感じてしまったがいつもの流れ
「BACKSTREETS」「ROSALITA」へと続く。

この「ROSALITA」でのクラレンスのサックスが僕はクラレンスの演奏の中で一番好きかもしれない。
陽気な感じがいい。

「BORN TO RUN」Eストリートバンドメンバーが各自の演奏をして宝石箱の中のようにきらめいている。
”Someday We'll walk in the sun"
そうなんだいつか陽射しの下でのんびり歩くんだ。でもそれまで走り続ける。Born to Runだ。

アンコールでの「BECAUSE THE NIGHT」が熱かった。
そして「QUARTER TO THREE」クラレンスのサックスがいい。
クラレンスのサックスはしっとりと聴かせる演奏もいいが、エキサイティングな熱いプレイがよりいいと僕は思った。

僕は2年前にボストンで彼らを見てきた。
ダニーはもういなかったけれど。
クラレンスをしっかりとこの目で見てきた。
僕の中でクラレンスは生き続ける。


いつものようにブルースのライブを聴いた後、僕は生きていると感じた。
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