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武者小路実篤「馬鹿一」を読み返します

実家に行って部屋の押し入れから武者小路実篤「馬鹿一」を引っ張り出して来ました。
この本は僕が高校生で不登校の時に読んでいました。
久しぶりに取り出してページをめくったら文字が小さい。一緒に取り出した筒井康隆の文庫本も文字が小さい。昔の文庫本は文字が小さかったのだなと驚きました。
老眼が始まっている僕は明るい所でないと読めない。昼間に読む、ちょうどいいと思いました。
さっそく部屋に戻って読んでみました。
はるか昔、40年前ぐらいに読んだきりなのでどういう流れで画家、馬鹿一が登場するか覚えていませんが、
最初の章で山谷五兵衛の話としてある島に行った話を読みました。
その島にはいい人ばかり。みんな人が良くて相手を大切にする。勤勉で努力家。でも無理しない生活で暮らしを楽しんでいる。
そんな理想の美しい島での幸せな人たちが語られていました。
あくまで架空の理想の島の生活なのだろうけれど僕は読んでいて久しぶりに楽しかったです。いい人たちの生活を読んでうれしかったです。
僕は高校生の時にこれを読んで勇気づけられたのだなと思いました。
僕は今、その頃と同じつらい状況になりかけているけれどまた僕は武者小路実篤「馬鹿一」を読んでみようと思います。
いい人ばかりいる世界を信じてみたいと思います。
それにしても40年か。他人事のようにすごいなと思います。
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