月曜日恒例、片手袋の研究発表。現在は“片手袋の分類法”を突き詰めて考えている最中である。
片手袋の分類は三段階を経て行われる。三段階の手順は以下の通り。
第一段階:“手袋の材質”によって分ける。
第二段階:“片手袋がどのような過程を経てそこに存在しているのか?”によって分ける。
第三段階:“状況や場所による分類”をして完了。
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※最終的な分類名は「○○類○○型○○系片手袋」となるが、第一段階の“○○類”は素材によって異なる為、“○○類”のまま表記する。
・○○類介入型掲示板系片手袋
駅や町内の掲示板に貼られた片手袋。目立つ、という意味においては一番かもしれない。
通常の介入型の片手袋より、拾ってあげた人は手間が掛かると思う。拾ってどこかに置くだけでなく、画鋲などで掲示板に留めてあげなければいけないのだから。
ところで、掲示板系片手袋のならではの楽しみがある。
掲示板自体の色、既に貼られていた掲示物、画鋲の配置、そして片手袋。これらの要素が掲示板内で醸し出すコンポジションを鑑賞するのだ。
それはさながら、モンドリアンの線と色、龍安寺の庭の石同士、そういったものの緊張感を味わう行為に似ている。(※片手袋の世界は全て思い込みによって成り立っています)
やはりわざわざ掲示板に貼ってあげるのだから、軍手やゴム手袋は今までに見た事がない。やはり少し値段が張りそうなファッション類が多い。
もう一つ重要なのは、“掲示板は意外に管理が厳しい”という事である。
まちの掲示板は雑多にプリントやポスターが貼られているように見えるが、全て自治体や町会から認可を受けたものだし、それをキチンと管理している人がいるのだ。
だから勝手に掲示物を貼ったりしても、一日経たずに剥がされてしまう事が殆どなのだ。
そのせいか掲示板系の片手袋は、“片手袋の持続時間(これは最近気付いた概念なのだが、詳しくはまた今度)”が非常に短く、見付けた翌日にはなくなってしまっている。