神戸ビエンナーレ「アート・イン・コンテナ」入選から約二週間経った。
この二週間で分かってきた事は、東京から地の利がない神戸での展示に参加するというのは、金銭的、スケジュール的、人員的にかなり厳しくなる、という事。
サポートしてくれる企業、団体、個人を早急に募りたいところだが、正直、ゴールデンウィークが終わる頃までは仕事が忙しくて動けない。
それでも地元の人脈を中心に、作品案を実現する為の手順ややるべき事の相談にのって貰っている。
さて、具体的な動きが取れない以上、アーティストとしての活動などした事ない僕がいきなり国際展に参加する上での心構えみたいなものを、日々考えている。
「今さら何を?」と思われるかもしれないが、まずそういった初歩的な事から真剣に考えておかないと、会期までの間にプランがぶれまくってしまいそうなのだ。
ここに、今回の作品に取り組む上での基本姿勢を記しておこう。
①「僕はアーティストじゃないんだから…」という卑屈な態度は今後取らない:選ばれた以上全力を尽くすべきだし、そういう態度は作品のクオリティを下げても良い、という甘さに直結する気がする。
②最初にやろうとした事に忠実に:過去の入選作の資料などを取り寄せて調べているが、流石にレベルが高い。しかし、他の人を意識し過ぎて、最初にやろうとした事(それによって入選した訳だ)を見失わないようにする。
③自分の中にないものを表現しようとしない:今までアートや映画や漫画や演芸など、様々な表現に影響を受けてきた。見る側としては陰と陽、どちらの表現も好きだ。しかし、僕個人が表現する側にまわる今回、ありもしない「心の闇」とか言いだして背伸びをしないようにする。
④テーマを具体的に表現する:今回の作品は抽象的でなく、具体的、つまり見た人が何をやろうとしているのか具体的に分かるものにしたい。それでいて解釈の余地は開かれているようなもの。まず何をやろうとしているのかはしっかりと受け止めて貰って、その上で様々な解釈を考えてもらえれば。
僕のこんな心の動きを公にしてしまうと、人によっては底の浅さを感じてしまうかもしれない。僕自身、片手袋がそうであるように、こっそりと何かを続けていくのが好きなタイプなのだ。
しかし、今回僕はある程度の所まで曝け出していこうと思っている。どうせ八年間続けてきた事の全てを作品に投入するのだから、何か隠すよりは思い切ってオープンにした方が面白くなる気がするのだ。
次回はもう少し具体的な作業の進展について書きたい。