月曜日恒例、片手袋の研究発表。現在は“片手袋の分類法”を突き詰めて考えている最中である。
片手袋の分類は三段階を経て行われる。三段階の手順は以下の通り。
第一段階:“手袋の材質”によって分ける。
第二段階:“片手袋がどのような過程を経てそこに存在しているのか?”によって分ける。
第三段階:“状況や場所による分類”をして完了。
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※最終的な分類名は「○○類○○型○○系片手袋」となるが、第一段階の“○○類”は素材によって異なる為、“○○類”のまま表記する。
・○○類介入型棒系片手袋
棒。人間の原始的な記憶を呼び覚ます存在。
棒は恐らく人間が最初に手にした道具。『2001年宇宙の旅』でも猿が手にした骨の棒が、やがて宇宙船にまで進化していく。
男は何歳になっても棒を見ると拾いたくなる。振り回したり、鉄柵に当ててカンカン鳴らしてみたり。立派に見える矍鑠とした老人だって恐らく同じだ。
そしてまた、人間は棒の先端に何かを付けてみたくもなる。『民衆を導く自由の女神』、硫黄島や月に立てられた国旗…。棒の先端に括りつけられた瞬間、ただの布切れは特別な意味をもつだろう。
もしあなたが拾い上げた片手袋のそばに棒が立っていたら…。片手袋が棒の先端に挿されるのはごく自然な流れなのだ。そして実際、そのような光景は良く目にする。
しかし一つ問題なのは、棒の先端が片手袋の何指に入るかによって、その片手袋がもつ意味合いが変わってきてしまう、という事だ。
特に上の一番左の写真のように、中指が立ってしまった場合、外国の方の気持ちを考えるとドキドキしてしまう。
万が一片手袋を拾って棒に挿す場合、気を付けたいものだ。