心配されたお天気も問題なく、青空と澄んだ空気、新緑に囲まれて開催された国体予選と八魂レガッタ、和歌山RCは日ごろ大学のクラブで活動している選手、新しく加わったメンバーもいて、大賑わいでした。
私『かざみどり』は今回4+のCOXでエントリー。
クルーの漕手は4人とも大学生。
S田中・3梅本・2上田・B長尾
全員二十歳前後で実に17歳も年の差があるが、面識ある連中なので、その辺はお構いなし。
前日のショートミーティングでは、レース展開を、300mまでスパートを引っ張って、コンスタントはSR36、500で足けり、700でラストスパート、800から更にSR上げてSR40でゴールに突き進み、コースレコードを塗り替えるというもの。
発艇時刻は10時45分ということで、リギングを終えて、発艇40分前に蹴りだし。
漕ぎだすと、恐ろしいくらいに動きがバラバラだったので、ペアローでバランスの良い状態を作って動きを確認。
それにしても整調の田中は、ラダーを握る手にアウトサイドハンドが当たるほど大きな漕ぎを見せる。
ペアローで慣れてもらったところでオールメンでのロウイング。
前からしっかり動かすイメージとリカバリーでしっかりハンズ&ボディーセットして、オールをしっかりクラッチに預けるように指示。
スイープを漕いでまだ間がない上田は苦戦気味。
そこでリラックスして高く返すように指示すると、バランスも取れてきた。
SR20~21でもパワフル彼らのロウイングでグイグイ進み、気持ち良い。
みんなで声をかけあって、徐々に良い感覚が出てくる。
そして、ショートピース。15本をSR28→32→35と持っていく。
しかし4+が久しぶりの『かざみどり』は周りを見る余裕がない。
余裕がなかったが、艇がよじれるほどのパワフルなロウイングでグイグイ進むのが心地よかった。
発艇時刻の20分前となり、スタート練習。
『これだ!』というのが出なかった状況でレースに挑むことに・・・。
連日の大雨でダムは増水していた関係でコースのブイは張れなかったようで、ステッキボートもなく、500とゴール地点の両端に赤い大きなブイが張っているだけの状態。
我々のレースは、県立医大、県庁の3クルーに加えて、高校4×+の北高の4クルーでのレース。
4艇のトップ部分がうまく揃ったところでクイックスタートで発艇
スタートでバランスを崩し、隣の北高に並ばれたが、スパートでグイグイと引き離しにかかった。しかしSRは38.5しか上がらない。
そのまま1分スパートを引っ張ってコンスタントに。
コンスタントSRは35。
艇速を落とさないように意識してのロウイングで、500通過は1分40秒。
すかさず足蹴りを入れるが大きな変化なし。
600を過ぎたあたりから向かい風が出てきたうえ、ここまで微妙にポイントがずれていたことと、おそらくウォーミングアップ不足からだろうけど、キレのあるロウイングが影をひそめ、SRも33まで落ちこんでしまう。
700でラストスパートに入ったが、SRは35.5止まりでグイグイ突き進む感触を得られないままゴール。
タイムは3分28秒7。
目標としていた3分20秒には程遠い苦しいレースでした。
それにしても、ゴール後の田中の苦痛に歪んだ顔が、レース展開の苦しさを物語っているようだった。
大きく遅れてゴールした県立医大、県庁はそれぞれ3分58秒・4分5秒。
それにしても、県庁クルーは、4+初レースながら大健闘だったと思います。
この他にもシングル、ダブルのレースなどがあり、和歌山RCからも大量エントリーで、特にトリを飾った2×のレースは、和歌山RCによる4クルーの見ごたえあるバトルが展開され、大盛況のなか終了。
4+のレースが終わってからしばらくは、心のどこかにモヤモヤしたものが引っ掛かっていたが、日が経つにつれ、今度はそのモヤモヤが『またこのクルーで乗ってみたい』という思いに変わっていきました。
漕手4人が別々の大学に進み、日本一を目指して切磋琢磨している、高いポテンシャルと志を持った連中がパッと集まって一つのクルーを組みレースに出る。
そうすると、皆がそれって思うことは、『動きを合わせよう』『艇をしっかり動かそう』ということを考えて、艇を速く進めるための意思統一を図ろうと懸命になる。
よくよく考えると、そういう試行錯誤が至る所で見られたよなあ。
そういう過程はやっぱり大切だよなあ。
レースが終わってしばらくは、このクルーにしては平凡だったタイムに少し残念な気持ちが先行したうえ、自分のCOXとしてのやり方はこれでよかったのか?
たとえば東レの〇○氏や浜寺の○○氏がラダーを握れば、どういう味付けをしてどういう展開に持って行けたのだろうか?
などということを考えていたが、そんなことより大切なことが見つかった気がしました。
せめて、あと3回このクルーで乗ってみたい!
あーだこーだとディスカッションを重ねて、クルーの方向性を決めて、進んでいきたい、ということ。
チームボートの魅力を再発見できたレースだったのかもしれない。
そういえば、ブランクが長かったよなあ・・・
僕が目指したいロウイングは、2006年の早稲田女子4×クルーの全日本で見せたロウイング。
あの映像は脳裏に焼き付いてます。
体の連動性と、キレのあるハンズ&ボディーセットで、ストレッチャーが足元に吸いついてきて、艇の下を水が流れて行くような滑らかなロウイングをしてみたい。
このクルーでそこまで出せるかというと、・・・?だけど、
3回あれば飛躍的に向上するに違いないという確信は得られました。
そんなこんなで、今年の国体予選は貴重な体験をさせていただくことができました。
加えて、自らのボートキャリアを大きく飛躍させてくれた大会でした。
このイメージを大切にして、ふだんのスカリングにも生かしたいと思います。
以下、写真で紹介しますね
和歌山最強の4人衆
こういうオチャラケた連中ですねん
リギングに取りくむ姿も真剣そのもの
国体がかかってますからね~
蹴り出し前に談笑する面々
リラックスしてますね~
平均年齢38歳!
新婚の浩幸君、幸せ太り?
レース後、艇は安定していたと
コメントしてました
成年2×のレース、400付近
田中・梅本組が抜け出す形
500付近、手前のりんくる・雑賀コンビが奥の
noby・奈良平組に肉薄
最後はオールスターキャストで
はいチーズ。