新聞に東京地裁が国歌斉唱で不起立の元教員を退職後に再雇用しなかったのは違法だと元教員22人が東京都に損害賠償を求めた裁判で、都に支払いを命じる判決を言い渡したという記事が載っていた。また東京地裁は「不起立のみを理由に不合格とするのは合理性を欠き、裁量権の逸脱で違法」だと指摘したのだとか。
世界中で日本ほど国歌や国旗に対する態度がいい加減で不敬な国はないと思っている。世界で学校の全教室に国旗が掲げられたり、スポーツイベントや行事の始まりに起立して国歌斉唱を行うのは常識といっていい。たとえ異国の地でその国の国民でなくても起立して国歌斉唱が終わるまで直立不動でいることは最低限の礼儀だと思う。まして青少年の健全育成の任を負う教員が学校という教育の場で公然と教育委員会の通達に反して国歌斉唱で起立しなかったことは重大な違反行為だ。教員の資質を問うてもいいくらいだ。子供たちに起立を求めている中で通達に従わずに起立しないことが許される教育現場で一体子供たちに何を教えれるのかと思う。子供たちの目に不起立の教員がどのように映っているだろうか。
日本の司法はとかく常識や良識とは外れた驚く判断をすることがある。そして日本国の将来に不安を感じてしまう。