今日から3月だ。山小屋の井戸水ポンプはまだ修復できていないので、不自由な週末の暮らしが続いている。
新たに購入した灯油タンク6個を水で満タンにして家から遠路蒜山まで運び込んだ。まるで水道のインフラがない、水場まで水汲みに行かないといけない僻地の暮らしと同じだ。洗いものをするときは二人掛かりで、水を出す人と洗い流す人の役割分担しないと洗いものさえ満足にできない。
昨日の夕方、家に戻った。夕食の準備のため水道水を出しながら、こんなにふんだんにお湯が出る暮らしって本当にありがたいなあ、と娘がぽつり。水に不自由する暮らしを経験できたからこその気付きだ。
心から水に感謝する機会を与えてくれた水の神様、ありがとう。
水には不自由するけど、散歩には不自由しない。毎日、歩くコースをかえながら気ままに散歩する。ハナは道草をし放題だ。
そして毎日、お風呂代わりの温泉巡りだ。土曜日は郷緑温泉の郷緑館に行った。秘湯の雰囲気が香る湯宿だった。おばあちゃんに30分間の貸切だからと説明を受ける。そのとき、湯船が一箇所しかないことを初めて知り、仕方なく娘と順番に入ることにした。泉質は柔らかくてなかなかいい温泉だった。一人静かに秘湯の湯に浸かることができた。
こんな秘湯を楽しむ機会を与えてくれたのは水の神様の思し召しだ。ありがとう。