風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
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Fukushima 2011.3.11から10年目に考えること

2021-03-11 | 健康

 早いもので、東日本大震災と福島第一原発事故から10年が過ぎた。テレビもラジオも10年目の3.11の日に因んで、東日本大震災関連の報道一色だ。

 あれから10年。復興のスピードについては評価が別れるが、復興に向けて着々と進んでいるように見受けられる。

 震災前に54基の原発が稼働していた。しかし震災から10年経過した今、再稼働したのはたったの9基にとどまる。

 福島第一の事故は冷静に考えて補助電源を浸水させたことだけが失敗だったわけで、高い位置に設置してあれば何の問題もなかった。米国GE社の技術を導入した際、ハリケーン対策で補助電源を地中に入れる設計を日本の自然環境を考えて高潮対策の修正すればよかった。それ以外、原発は何の問題もなかった。あれだけの大きな震災でもびくともしなかったのだから。

 しかしファクトに基づかない不安感と不信感だけが増幅し、再稼働に向けた安全基準を異常なまで高くしてしまった結果、まだまだ安全に使える原発が稼働できないままだ。多額の研究開発費と設備費を投じて設置した原発をただ風雨にさらして無駄に耐用年数だけを経過させているのは愚かしい。使える設備を使わずに、化石燃料を海外から大量に購入して火力発電に頼り、大きく国力を弱め、電力供給を不安定にさせてしまっている。

 10年が過ぎたのだから、もっと冷静に合理的な選択をして国家の未来を着実に築いていかないといけないと思う。