ようやく明日から山小屋の井戸の修繕工事が始まる。この日を迎えるまで1ヶ月以上かかってしまった。今週末から以前のような生活に戻れそうなので楽しみだ。
でも水に不自由する暮らしが長く続いたお陰で、水のありがたみは身に染みてわかった。
昔、『日本人とユダヤ人』というベストセラーの本を読んだ。その中で著者イザヤ・ベンダサン氏(実は山本七平氏)は「日本人は水と安全はタダと思っている」と指摘されていた。水は人間にとって命の源なのに蛇口をひねるだけで、日本国中どこでも品質のいい水道水が得られる恵まれた環境であることを日本人はつい忘れがちだ。
僕も水を特に意識をせず、感謝もせずに使い続けてきた。でもいざ蛇口をひねっても水が出なくなると、どれだけQOL(Quality Of Life)が下がるものか今回の井戸のトラブルで深く気付かされた。
そういう意味でいい経験だったなあ。この1ヶ月余りの週末の山小屋暮らしは。
僕にとっても娘にとっても、貴重で意義のある日々を経験することができたと思う。