■【きょうの人】 0420 栄西 お茶と臨済宗
本日、ゆかりの人をご紹介します。
そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取っていただけると幸いです。
■ 栄西 お茶と臨済宗
明菴栄西
みょうあん えいさい/ようさい
永治元年4月20日(1141年5月27日) - 建保3年7月5日(1215年8月1日)
平安時代末期から鎌倉時代初期の僧で、日本における臨済宗の開祖で、京都・建仁寺を開山しました。天台密教葉上流の流祖でもあります。
字が「明菴」、諱が「栄西」です。
中国より持ち帰った茶の木の種をもとに、廃れていた喫茶の習慣を日本に再び伝えたことでも知られています。
ちなみに、京都高山寺は、鳥獣戯画図で有名ですが、ここに日本で最初の茶畑があります。
「喫茶養生記」という上下2巻からなる本を書いていて、上巻では、茶の種類や抹茶の製法、身体を壮健にする茶の効用をといています。下巻では、飲水(現在の糖尿病)、中風、不食、瘡、脚気の五病に関して桑の効用や用法について説いています。
このことから、「茶桑経(ちゃそうきょう)」という別称もあるほどです。
「誓願寺盂蘭盆縁起」は、栄西の肉筆文書で国宝となっています。福岡市・誓願寺に滞在した時に書いたといわれ、同寺が所蔵(九州国立博物館寄託)しています。
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