9月3日【Game123/74-48-1】
オリックス・バファローズ 4-12 北海道日本ハムファイターズ
【勝】高梨(9-2-0)【負】ディクソン(9-9-0)
【本塁打】レアード(33)(34)(35)、中田(23)
まさにレアードdayでした。初回33号2ランHRをレフトへP・ディクソン
レアード選手(7回表、左越え35号2点本塁打 P・八木)
日ハムはここまで8勝2敗の”新人王候補”高梨裕稔、オリックスは9勝8敗のディ
クソンが先発。
日ハムは初回に好調の切り込み隊長として、華々しい活躍を見せている遥輝がラッ
キーな内野安打で出塁すると、2番近藤健介は8球粘ってライト前安打でいきなり
無死1、3塁のチャンスを作ります。
すると続く大谷がレフトへタイムリーを打って日本ハムが幸先の良い先制点。
ここ数試合は散々とチャンスを潰して来た日ハム打線でしたが、この試合で負ける
と優勝へのチャンスは遠退くだけに、各選手の必死さが伝わってきます。
さらなるチャンスに、4番の中田が2球目のツーシームを右中間スタンドへ運ぶ23
号3ランを放ちますが、今年の夏はなかなか終わりを見せないだけに、ようやく
「夏おとこ」がここに来て本領発揮と言うところでしょうか。
いつもの日ハムなら、走者一掃のHRが出た後は打線がなかなかつながらないの
ですが、賢介が倒れた後には岱鋼がライトへの2塁打でまたまたチャンスを作ると
昨夜は賢介のエラーとファールフライ落球で逆転負けのきっかけを作ってしまった
レアードが昨夜に続く33号2ランHRをレフトスタンドに運びます。
この回、日本ハムは打者一巡の猛攻で、ディクソンからいきなり6点を奪い昨夜の
悔しさを晴らすような出だしとなりました。
しかし、この日は楽勝かと思われた初回の大量得点も、先発の高梨がスンナリと
抑えれば問題はなかったのですが、ここ数試合は初回が鬼門となっている日ハム
投手陣ですから、簡単には終わりません。
先頭打者の糸井をショートフライに打ち取るも、2番安達にはセンター前に運ばれ
新人王争いをしている3番吉田には四球を出し、4番のT・岡田にはライトスタン
ドに運ばれてあっという間に3失点で6-3とされてしまいました。
いやな立ち上がりとなった高梨投手でしたが、ここで連打を浴びたならリードは
3点ですから、混戦模様となるのは間違いない展開となっていたでしょう。
しかし、高梨は5番中島と6番西野をなんとか討ち取り危機を脱したのですが、
終わってみれば初回の攻防で勝負が決まっていたと言えます。
試合が始まった時点では、SBは楽天を7-1という大差で試合を決めていて、日
ハムはもう絶対に負けられない試合が続きます。
そのどよんだ空気を一気に振り払ったのは、スシボーイのレアードでした。
3回にはヒットの賢介を1塁に置き、大野の追加点を呼び込むヒットをセンターに
打ち、続く5回にはランナー1・2塁でこの日2本目の34号3ランHRで、昨年の
自身HR記録に並ぶと7回には変わった八木投手から、この日3本目の35号3ラン
HRを放ち、3HR含む5安打7打点でレアード大将のお寿司屋さんは大繁盛でした!
完勝の立役者となったレアードは「まさか3本もホームラン打てるとはね。自分で
も驚いているよ。調子が良い時にどんどん量産していきたいね」と語りましたが
SB追撃の為には、中田翔とレアードなくして戦えないでしょう。
また、賢介もこの日は疲れを振り払っての3安打猛打賞と活躍を見せています。
あとは投手陣が頑張り、打線が最後の力を振り絞れば、優勝は必ず見えてきます。
そのためにも下位チームには星を落とさず、SB追撃の手を緩めないことです。