デンドロビュム(ラン科)華やかな魅力。高さ20~50cm。バルブと呼ばれる茎が太く、その節に花をつける。花色はピンクの濃淡や黄色、白など明るく華やかな色揃い。突き出した唇弁の内側にアクセントカラーが入ったものが多く、優雅で品格のあるランです。デンドロンという名前は、ギリシャ語のデンドロン(木)とビオン(生きる)の2つを組み合せたもの。この花の特徴である、大きなバルブをさしているようだ。「秀でたる詞の花はこれや蘭 宗 因」「門に入れば蘇鉄に蘭のにほいかな 芭 蕉」「夜の蘭香にかくれてや花白し 蕪 村」「人賤しく蘭の価を論じけり 正岡子規」「大いなる蘭の鉢あり応接間 高浜虚子」「蘭の葉のとがりし先や初嵐 永井荷風」「白き蘭やがて匂へり見つつあれば 加藤楸邨」「夜が去りて花ひえびえと蘭の露 野沢節子」。流石に蘭の花を詠んだ句は、俳句の大家の名句ばかり、素人の句を並べる氣になれない。(氣遅れて 名花を詠う 意気不足 蘭の鉢高く 抱き居る ケイスケ)