福寿草;元日草(キンポーゲ科)花言葉は、長寿;幸福を招く。正月用の寄せ植えとして、欠かせない鉢植え。あらかじめ温室に入れて開花を早目にして正月に間に合わせたもので、野生のものは、2~3月にならないと咲かない。花は日が当たると開き、夕方には閉じたりを繰り返す。花が咲いたあとで人参に似た葉を伸ばし始める。日本からシベリアにかけて分布しており、寒い地方では自生がみられ、北海道では特に多い。父の神が選んだ養子をきらって姿を隠した娘が、神の怒りを受けてこの花にされたとするアイヌの伝説がある。「往き鉢に替えてひらきぬ福寿草 水原秋桜子」「日の障子太鼓の如し福寿草 松本たかし」「魚屋が散らす紅鱗福寿草 林 翔」「福寿草家族のごとくかたまれり 福田蓼汀」「七芽八芽色のぼりゐて福寿草 荒井正隆」「書屋のみすがしさ保つ福寿草 水原秋桜子」「妻の座の日向ありけり福寿草 石田波郷」「日記まだ何も誌さず福寿草 遠藤梧逸」「下町や軒端の鉢福寿草 石塚友二」「奥山ゑくぼの日ざし福寿草」「花かずに過不足のなき福寿草 鷹羽狩行」「福寿草ひらきてこぼす真砂かな 橋本鶏二」「福寿草むかしはらから睦みけり 樋笠 文」「針山も日にふくらみて福寿草 八染藍子」「福寿草母なる子なる蕾かな 山田弘子」「青空の端に出されし福寿草 千葉皓史」「どの子にも母似の笑窪福寿草 板橋美智代」。(福寿草 数多くして みな長寿 吾身も欲しや 幸せを ケイスケ)