糸瓜;ウリ科。花言葉は、悠々自適。ウリ科の一年生の蔓植物で、庭先に棚を作つて這わせると日除けにもなる。果実は円筒形で、生長すると六十センチから一メートルを超えるほどになる。塾果は軽く水につけておと腐りって繊維だけになり、いわゆる糸瓜束子が出来る。茎を地上30センチほどのところで切断し、切り口から出る液を化粧水にする。鹿児島などでは幼果を食用とする。{水とりて妹が糸瓜は荒れにけり 颯太」「堂守の植ゑわすれたる色瓜はな 蕪村」「行き行きて糸瓜みけり華清宮 大江丸」「引落す糸瓜にも思ふ我家欲し 石田波郷」「死にたての死者でありけり糸瓜棚 正木ゆう子」「糸瓜棚この世のことのよく見ゆる 田中裕明」「姉川に浸す大きな糸瓜かな 田中佐和」「地の乾きをりて糸瓜の水ゆたか 菊池啓泰」「ぶらさがる糸瓜山家の粧ひに 堤 信彦」「子規庵の大きな糸瓜撫でみし 大信田梢月」「放課後のぶらりと垂るる大糸瓜 谷口順子」「この名かは水の宇宙よ糸瓜垂る 西池緑」。(さむそうに咲いて糸瓜すんたらず 小野瑞枝;瓜摘んで日の末だ高き夕支度 謙治)