母の庭に寒さに縮こまりながら、珍客が。
家の中から見ていると、全体が黒く見えて
「あれ、どっちかな」と母に問うと
「しっぽが短いからメスじゃないか」と言いました。わたしにはしっぽが長いように思えたのですが。
外に出て車のそばに行ってもそこの位置から動こうとしません。
まるで人に見つかったネズミのようです。ネズミも人の気配がすると隅っこにじっとしていると母から聞きました。今はネズミはいませんが、昔の家には現われたようです。
小さなネズミがちょこちょこ出てくると、やっつけようと箒を手にした途端にタンスの隅っこに入り込み、こっちが諦めるまで出てこないとか。そしていつのまにかいなくなる・・・
動物も必死です。人間も必死です。家の中にそんなものがいたら困りますからね。
そんな話を思い出しながら、銅像のように微動だにしないキジを見ていました。
よくみると、メスではなくやはりオスのようです。羽の色が深い緑、しっぽも綺麗でした。
この白い雪の上に三本線の足あとが点々とついています。
母がこそっと庭の敷石の上に蒔いた米を目当てにやってきたのでしょう。
「スズメが可哀想だから、蒔いてやったのに来るのは椋鳥、スズメを追い払うから困ったもんだ」と母が話していましたが、このキジも餌の匂いに惹かれてやってきたのでしょうね。
足の悪い母は、自分で外に出てまで蒔くのは辛いので、玄関から身体を伸ばして敷石の上に米をブンっと放ります。それが出来ないときはわたしに頼みます。
母とわたしが蒔いたお米はその日のうちにすっかり無くなっています。
母が最初に蒔いた日はスズメもたくさん食べてくれたようです。
次の日、わたしが行くと母が興奮したように
「こっちの庭(米を蒔いた方ではなく母がいる居間の方の庭)の木にさっきまで沢山スズメが止まっていたんだよ。それもみんな母さんの方を向いて見ているんだよ」
と言うのでした。
(えっ、なんだか怖い・・・)と思ったのですが、なんだか喜んでいるような感じでしたので言わずにいました。
「今日は米をくれないのか、早くくれということなんだろなあ」と母は自分が蒔いた効果に満足していた様子です。
「なんでこっちの庭に蒔かないの? その方が来てくれて食べるところを見ることできるのに」と言うと
「いや、スズメは好きだけど食べた先からフンをまき散らすからこっちは駄目だよ」と答えました。確かに母にとって前の庭は綺麗にしておきたい場所なのです。白い雪の上にフンが蒔かれるのは気持ちのいいものではないでしょう。敷石のあるの場所は軒下にあるので雪が無いのです。
でも。
そのあと母が子供時代の話をして。スズメをざるにしかけをして捕って食べたって言うから、わたしもどでんびつくり(笑)。昔はそういうもんだったよ、とあっけらかんと言われました。
そうだったんだあ・・・あと何も言えませんでした。
家の中から見ていると、全体が黒く見えて
「あれ、どっちかな」と母に問うと
「しっぽが短いからメスじゃないか」と言いました。わたしにはしっぽが長いように思えたのですが。
外に出て車のそばに行ってもそこの位置から動こうとしません。
まるで人に見つかったネズミのようです。ネズミも人の気配がすると隅っこにじっとしていると母から聞きました。今はネズミはいませんが、昔の家には現われたようです。
小さなネズミがちょこちょこ出てくると、やっつけようと箒を手にした途端にタンスの隅っこに入り込み、こっちが諦めるまで出てこないとか。そしていつのまにかいなくなる・・・
動物も必死です。人間も必死です。家の中にそんなものがいたら困りますからね。
そんな話を思い出しながら、銅像のように微動だにしないキジを見ていました。
よくみると、メスではなくやはりオスのようです。羽の色が深い緑、しっぽも綺麗でした。
この白い雪の上に三本線の足あとが点々とついています。
母がこそっと庭の敷石の上に蒔いた米を目当てにやってきたのでしょう。
「スズメが可哀想だから、蒔いてやったのに来るのは椋鳥、スズメを追い払うから困ったもんだ」と母が話していましたが、このキジも餌の匂いに惹かれてやってきたのでしょうね。
足の悪い母は、自分で外に出てまで蒔くのは辛いので、玄関から身体を伸ばして敷石の上に米をブンっと放ります。それが出来ないときはわたしに頼みます。
母とわたしが蒔いたお米はその日のうちにすっかり無くなっています。
母が最初に蒔いた日はスズメもたくさん食べてくれたようです。
次の日、わたしが行くと母が興奮したように
「こっちの庭(米を蒔いた方ではなく母がいる居間の方の庭)の木にさっきまで沢山スズメが止まっていたんだよ。それもみんな母さんの方を向いて見ているんだよ」
と言うのでした。
(えっ、なんだか怖い・・・)と思ったのですが、なんだか喜んでいるような感じでしたので言わずにいました。
「今日は米をくれないのか、早くくれということなんだろなあ」と母は自分が蒔いた効果に満足していた様子です。
「なんでこっちの庭に蒔かないの? その方が来てくれて食べるところを見ることできるのに」と言うと
「いや、スズメは好きだけど食べた先からフンをまき散らすからこっちは駄目だよ」と答えました。確かに母にとって前の庭は綺麗にしておきたい場所なのです。白い雪の上にフンが蒔かれるのは気持ちのいいものではないでしょう。敷石のあるの場所は軒下にあるので雪が無いのです。
でも。
そのあと母が子供時代の話をして。スズメをざるにしかけをして捕って食べたって言うから、わたしもどでんびつくり(笑)。昔はそういうもんだったよ、とあっけらかんと言われました。
そうだったんだあ・・・あと何も言えませんでした。
それも微動だにしない。
私も仏像と言われたりしてますが、動かなかったらエコノミー症候群になりそうで怖いです。
スズメさんでも、大勢にこっちを見つめられたら怖いですね。
スズメに餌を与えて下さる
けいさんのお母様。
スズメちゃんたちも、「ごはん有難うね」の思いで、きっとお母様にご挨拶したかったのかもしれませんね。
優しさは、スズメにもわかるのだと思いますよ❤️
それにしても、キジ。
凄いです!
庭にキジがいたら…想像するだけで、もうもう興奮です❤️
キジは結構いるんですよ。あのすごい鳴き声、最初はなんだろって思って居た時期が合ったのですが、キジだとわかってびっくりしたことがあります。
エコノミー症候群、後が怖いですからね。仏像みたいなsure_kusaさん、飾っておきたいですね(笑)
見慣れているので、なんかりこさんのリアクションに戸惑いが。やはり田舎と都会は違うのかあ(笑)
スズメはお米の匂いがわかるのかしらね。仲間にも教えてみんなで食べるところがなんともいいなと思います。
もっとほしいよっておねだりしていたんでしょうね♪