母がお風呂から上がってきた。足が悪く歩くのもゆっくり一足一足だ。すかさず母の腰にバスタオルを巻く。それから母が前に作ったバスタオルで作った上着?を出して、不自由な右の腕から通し左の腕を通した。
「助かるなあ」と言い、居間に入っていく。
それも一足一足。一歩を踏み出すのに時間がかかる。わたしが見ていると
「まるで嫁っこみたいだな」と苦笑いした。
「なんも。母さんは可愛いから大丈夫だあ」と応えるとわたしの返事が思いがけなかったのか、照れくさかったのか、反論しなかった。
そうだよね。
お嫁さんの道中はゆっくり一歩を踏み出すのに時間がかかるよね… って、ん?
母さん、お嫁さんじゃなくて、花魁(おいらん)道中じゃないの?
って思ったけど、あえて口にしなかった。
しつこくコメントして、ごめんなさい!
けいさんの文章を目で追っていたら、涙が出てしまいました。
なんでだろう? … 悲しい文章では、ないのになぁ。
きっと 。。
けいさんのお母様が可愛らしくて、( 娘のけいさんが )お母様に掛ける言葉が優しくて、
当たり前のことの様だけれど、当たり前じゃない柔らかい日常に、心が震えてしまったんだと思います。
私も、こんな風に、身内と会話できたら… 良いのになぁ!
( せっかちなんですよねぇ… )
この言葉には、失礼ながらウケてしいました。そして、その言葉を飲み込んているKeiさんの表情を想像したりして。
なんとも暖かな、そしてゆったりとした空気が流れているのがわかります。素晴らしいです。
昔から穏やかな家庭だったので、年をとった今も変わらないのかなと思います。
でも父も弟も他界しているので、母とふたりの生活を大事にしていきたいという思いがあるのでしょうね。
いつもと変わらない静かな生活。でもその中にはこんななんでもないことがちりばめられているんです。母との残り少ない日々を大事にしていきたいと思っています♪
思わず笑ってしまいました。
すみません(汗)
たぶん、母の記憶の中には田舎の嫁入りの様子があったのでしょうね。
母も「嫁っこ」だった昔があったのでしょう♪