去年は何をしても中途半端で、自信もなくなり、もう自分にはやれることは何もないなあ、なんて後ろ向きになっていた。その一つに料理がある。母がいた頃は母のためにどうしたら美味しく食べてもらえるか? という命題があったから、料理も色々やってみた。失敗もたくさんあったけど、「美味しい」という言葉をもらえるだけで、次への意欲が出ていた。
それがなくなり、自分が食べるだけの料理。だんだん興味がなくなっていった。ただ口に入れば良いや、そんな気持ちが先行し、料理を楽しむことから遠ざかっていた去年の大半。
それが11月末から12月末まで娘のところに行き、家族の世話をするということになった。孫に提供する料理は久しぶりすぎて、どんな物を作ったらいいのか悩んだ。娘が退院し、在宅ワークをしながらテキパキと料理をする姿を見て、この子は料理が好きなんだなとそばにいて思った。冷蔵庫の在庫を見て夜の料理を考え、事前に仕込みをしている。足りない食材は代用品を探す。家にあるもので補って作ろうとする。
わたしがいるうちは料理もしてもらうつもりなのだろうと思っていたが、娘によれば、わたしがいなくなってからその状況に戸惑うよりもいるうちに「いなくなったとき」に慣れておいたほうがいいらしい。それでも無理なことは大事をとってわたしがやる。洗濯や掃除はわたしが担当する。朝ご飯はたまにわたしが。退院後の生活はそんな感じで過ぎていった。
それにしても退院して二日後から在宅ワーク! 子供たちの習い事の送り迎えも夕方から夜にかけてやっている。
なんという頑張りだろう。それでも普段よりずっと楽しているらしい。旦那が飲食業なので、日曜以外は夜はワンオペ(この使い方合ってる?)。食後、お風呂、寝かしつけ、夜の時間はあっという間だ。習い事があるときは眠りまでの時間は怒濤のごとく。これをずっと続けてきたんだな。週末とか大会があると、さらに忙しさは最高潮に達する。
そばで見てきて、若いということは凄い! と。そして自分もあのくらいの若さのときは24時間が足りなかったことを思い出した。忙しくても乗り越えられる力があったのだ。若さという細胞は無限の強さを秘めていたのかもしれない。今はそれを望むことは不可能だけど。
娘のところで料理をして、孫に美味しい!と言われることが嬉しかった。美味しそうじゃない顔のときはどこが? と反省した。料理の奥深さを感じた。
戻ってきて、なんだか料理に興味が湧いてきた。誰かのために料理するだけでなくてもいいんじゃないの?自分の好きを探してみてもいいんじゃないの? 失敗したって食べるのは自分だし(笑)
一人分を作るのは案外難しい。だから残ったときのことを考えるようにする。今年はこれでいこう。
一人分を楽しむ料理を作る。
余ったときの対処法を考える。
食材を無駄にしない。
気になった料理はとりあえず作ってみる。
メモしておく。
ということで、冒頭は31日に食べたサーモンとまぐろ、それぞれサクで買ったので、すぐ半分は冷凍に。半分はお刺身で食べた。昨日、半解凍し、オリーブオイルで全面軽く焼いた。帆立も解凍し、上下に切り込みを入れ、上下を焼いた。どれも中まで火を入れない。
サクはスライスし、帆立はそのままで皿に盛る。フライパンにみじん切りのネギとバター、白ワイン、ホワイトビネガー、薄口醤油を入れ火を通す。お皿のお刺身に熱いうちにかける。
なんといっても帆立が美味しかった。ナイフとフォークでちょっと気取ってみた(笑)
ひとりでもなんだか美味しいと思えた。よし、今年は料理を楽しもう♫
けいさんのコメント欄がやっと開いた(笑)
けいさんの文章、やはりお上手ですね。
読ませていただいて私まで嬉しくなりましたよ。
次回は、もっと詳しく感想させてもらいます(笑)
有難うございました。
とうとうやる気スイッチ入りましたね
私も毎朝、毎昼は自分の食べたいものを手間かけて作っています
自分の為に作るのは楽しいですよ。
いやあ良かった。
goo開設から6983日! だんだん投稿も少なくなってきましたが、それでもこうして交流できていることに感謝感謝です♫
文章を書くのは好きなはずなのに、昨年はそれがなかなか出来ませんでした。
今年は書きたい気持ちが出て来ているので、逃さないように(笑)したいと思っています♫
ここに来て、一息つけることができたらなあと思いながら、今度は何を書こうかと思案しています。やっぱり失敗したことかな。忘れないように反省の意味を込めて。
この次は失敗談を書くことにします♫