ヤマハ2ストビーノ(YJ50R)
のフロントサスペンション
を交換します。
新たに装着するのは本中華製。
アンダーフェンダーのビス2個
を外して前後フェンダーを緩
めて作業しやすくしてから、
両サイドのカバーをまず外しま
す。
ノーマル新車時のサス。完全
にオシャマンベではないとは
いえ、サスの機能は果たして
いません。減衰力なしみたい
な。オイルも思いっきり漏れ
てます。
サス固定の上のボルト(ボルト
M14/ナットM12)と下のボル
ト(M12)を緩めてサスを外し、
新規サスを取り付け。両側合わ
せて約15分位の作業です。実際
にチャッチャと終わらせたらそ
れくらいでした。ところが。
てなことで終わらないのが中
華クオリティー。純製が廃番
なのでやむなくの代替品です
が、ポン着けできない。
サス上部のブッシュの幅がノ
ーマルとてんで違う為、サス
が固定されずにこのままの装
着では走行不能です。ゴムも
インナーカラーも4mm以上違
う。話にならない。
そこで、ノーマルサスのブッ
シュとカラーを抜いて、新た
に中華サスに打ち替えること
にします。
思うのですが、この中華製品
を使用している人はネットで
見るに非常に多い。youtube
にポン着け動画をアップして
いる人もいます。
危ないよなぁ・・・。
ネットでリサーチすると、き
ちんとしたクリアランスセッ
ティングにしている人はごく
ごく少数しかいない。
しかも、大抵はワッシャーで
済ませている。この中華製品
のヤマハビーノ用サスはポン
着けでの交換はできません。
取り付け部上部の寸法と構造
が全く違うから。
サスの取り付け部は微塵たり
とも左右方向にガタがあって
はならない。
だからこそお腹の膨らんだゴ
ムブッシュで安定固定させる
ような構造にノーマルはなっ
ている。
中華製はその意味を丸無視し
ています。
駄目っすね、こういう発想や
設計思想は。
また、これからこの製品を購
入する人は、ノーマルサスの
ブッシュとカラーを打ち抜い
て、新しい本中華に打ち入れ
直したほうがよいかと。とい
うかそれしかない。
ワッシャー等をかませる方法
もありますが、お腹膨らみの
大福様ブッシュのほうが確実
に固定ができます。
迷わず標準物と入れ替えまし
ょう。
作業は簡単です。ヤマハのを
抜いて本中華サスに入れ替え
るだけ。たったそれだけ。
それだけで安全と安定走行が
確保できます。
抜いたノーマルブッシュは、
新たに装着する中華サスに
圧入します。
ある程度入ったら、プラハン
マーでポンポコポンと軽く叩
きながら入れ整えます。
上部はノーマル標準ブッシュ
&カラーですのでビタッと緩
みもガタつきもなく決まりま
す。
上部のM12ナットも下部のボ
ルトも締め付けトルクはメー
カー指定で4.5~7.2kgです。
結構テケトン(笑)。
手締めで目一杯というくらい
です。
左右両方のサスのブッシュを
交換します。
真ん中がノーマルブッシュと
カラー。
取り外しは、まずカラーを指
で押して外してゴムが伸縮す
るようにしてから打ち抜きま
す。
私はちょうどよい径のスチー
ル製丸棒を使用しました。径
が合うドライバーのグリップ
でもよいかと思います。
しっかりと金属ループ部の幅
を台座に密着させて、プラハ
ンマーでポンポコ叩いて打ち
抜きます。
そして新しいサスペンション
に圧入。
これもある程度入るところま
でで止めます。
あとはプラハンマーでポン
ポコポン。
左:標準サスと中華ブッシュ
+中華カラー
右:標準ブッシュ+カラーと
中華サス
締め付けの適正トルクは4.5~
7.2kg。
7.2というとかなりきつく締め
る感じです。
両側のサスを無事交換しました。
カバーをつけて、フェンダー
の後ろのビス2個を締め付けれ
ば完了。
走行テストで、国道と路地裏
と駐車場を走ってみました。
コーナリング時の旋回安定性
がまるで違います。
やはりサスペンションは大切
ですね。
次回はリヤサスを交換しよう
と思います。
リヤよりフロントのほうが仕
事量が多いのでフロントは油
漏れしていましたが、リヤは
まだ綺麗なもんです。
但し、減衰力が極端に低下し
てダンパー効果が低く、ビョ
ンビョンというコイルバネを
着けているだけのように跳ね
る(笑
とっくに要交換時期ですね。
安全のために早々にリヤも交
換することにします。
私のビーノは元気です。長く
乗っているけど、とても快調。
ビーノとはスペイン語やイタ
リア語で安いワインの事。
いいぞ!おいらチリのコノス
ルとか大好きだから(笑)。
860円でね、楽しめる赤ワイン
なんてそうそうないだすよ。
まだまだ走るぞ!おれのヤマ
ハビーノ!
目指せ!メーター1周。直し直
しでも乗るぜ!
君を遺棄することは決してし
ない。
もはやこれまで、というその
日まで。