1990 K.シュワンツ N.マッケンジー
C.サロン参戦 TBC BIG ROAD RACE
"全日本ロードレース選手権15戦
国際A級500cc Rd.9 SUGO"
モーターランド2番組前半”
後半
この1990年の日本でのTBC
ビッグロードレースを最後
に名人クリスチャン・サロ
ンは引退した。
350,250,500で世界グラ
ンプリを戦ったフランス人。
「究極のリーンウイズ」など
と呼ばれていたが、実はハン
グフォームだ。
歴史の事実としては、1960
年代前半にイン側の膝を開
くハングフォームが登場し
て以降、純然たるリーンウ
イズでロードレースを走る
選手は現代に至るまで一人
もいない。
ただし、膝を路面に擦りつ
ける走り方をしたのは1972
年250チャンピオンのヤーノ・
サーリネンが最初だった。
その後、250でWGPに参戦
し始めたアメリカのケニー・
ロバーツが膝こすりを普及
させた。
サロンのフォームはフルハ
ングではなく浅い腰移動で
上体を常に伏せる伝統的な
250の乗り方を500でも実行
していた。
1984年250世界チャンピオン。
350や250に乗っていたが、
79年には500でもWGPに出場
していた。フランスのソノー
トヤマハにずっと在籍した
フランスヤマハの顔。
耐久レースでも好成績を残し
ているWGPライダーとして
は珍しいオールラウンドの
職人的好手だった。
日本でも熱烈なファンが多
かった。
芸術的とも称された華麗な
クリスチャン・サロン最後
の走り。