ベストセッティングが出た。
低速からドン!と来て、最
高速も申し分なく出る。
点火系と駆動系の煮詰めに
より、これまででベストの
状態に絞り込めた。
多用する旋回域でのクラッ
チの繋がりも良い塩梅だ。
プーリーは4種類、ウエイ
トローラーは重さとタイプ
違いを5種類の組み合わせ、
クラッチハウジングは3種
類をそれぞれ組み合わせを
試みて、試走してはバラし
て組んでを繰り返して絞り
込んで行った。
今回、今のところベストな
仕上がりになった。
吸排気系のセッティングも
ベスト、点火系もベスト。
エンジンの中味自体はアタ
リも取れて良好状態だ。
暫くはこのセッティングの
ままで行こうかと思ってい
る。
こうしたセッティングとい
うのは、乗る人間側の気分
と感性とのマッチングの問
題なので、乗る人間が気に
入るかどうかの事案だ。
「自分の走り方にはこうい
う感じが合う」という極め
て感覚的なもの。数値化な
どでそれを出す事はできな
い。
手を加えると物理的な現象
の変化は挙動で発生するが、
その挙動特性を乗り手がど
う受け止めて、車の扱いに
ついてどう感じて走行フィ
ールを実際の走りに活かせ
るかどうか、という問題。
今回のセッティングはこれ
まででベスト。
世の中、完璧というものは
ほぼ無いが、完璧に近づく
努力と歩みと行動というの
は、その過程と結果の複合
によって人に心地よさをも
たらす。
今回のセッティング行程は
それを十分に報酬果実とし
て私に与えてくれた。