九州国立博物館で開催されている「大英博物館展ー100のモノが語る世界の歴史」に行ってきました。
太宰府天満宮から博物館に行くエントランスです。博物館は高台にあるので、エスカレーターと動く歩道を経由して行きます。
博物館を側面から見たところです。菊竹清訓さんの設計ですが、ガラスの壁面と波打つ屋根のラインが特徴です。
テーマの通り、大英博物館が所蔵する世界各地のモノ100点を、古代から現代にいたるまで歴史を追って展示されています。
会場入り口です。
館内は撮影禁止ですので、人物像を数点、絵葉書から紹介します。
「イフェの頭像」 1300~1400年代初期 ナイジェリア、イフェ
皮膚の肌理まで表現した精密な像です。
「モチェ文化の壺(戦士)」100~700年 ペルー
「ラムセス2世像」 紀元前1280年頃
「ガンダーラの仏像」 100~300年 パキスタン、ガンダーラ
ほかにも、ハリーポッターの映画に出て来た「ルイス島のチェス駒」や古代エジプトの象形文字を解読する端緒となった「ロゼッタ・ストーン」(レプリカ)、モザンビーク内戦後に大量に残された銃器で作った「母像」などが展示されています。
圧倒されたのは年代や場所を問わない、人間の持つ造形力です。古代人には古代人の表現力があり、世界各地にはそれぞれ独特のデザインがあります。2時間近く観覧しましたが、堪能しました。
それにしても、古代の石斧から変わった棺や貨幣、アメリカの大統領選挙バッジまで、博物館は何でも集めるのですね。
大英博物館には800万点の収蔵品があるそうです。七つの海を支配し、日の沈まぬ大英帝国を作り上げた時代から今日まで、世界各地からモノを集めています。中には旧植民地などから返還を求められる場合もあるようです。英語では「ザ・ブリティッシュ・ミュージアム」ですが、日本語では「大」が付くのですね。
展覧会は福岡では9月6日まで開催され、9月20日からは神戸市立博物館で展示されます。
天満宮の参道に7月にオープンしたばかりの、博物館「ミュージーアム・ショップ」です。国立博物館では館外にショップを持つのは初めてだそうです。
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