田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

久留米絣作品展に行きました

2017年10月20日 | 美術館・博物館

 久留米シティプラザで久留米絣の作品展が開催されました。昨年も行きましたが絣が好きなので今年も出掛けました。展示構成は昨年と同じでした。

 藍染めでも染め方によってグラデーションがあります。一番薄い「甕覗き」から「濃紺」まで藍色の濃さが違います。濃さの変化によって同じ絣でも色合いが異なります。

 右は糸をくくる「アラソウ」です。隣りは糸をアラソウでくくったもの。左にあるのが藍染めした後にくくりをほどいたものです。くくったところが白く残り、これを織って模様を出します。

  絵糸描きです。下絵から糸に墨付けします。

  徳島産の藍です。藍はタデ科の植物。

  会場には絣の着物や反物が多く展示されていましたが、明治・大正期に多く作られた布団地の絣を紹介します。高いところに吊るされているので、下から見上げた写真になりました。

  「紺地入子枡角花模様経緯絣」 明治後期 

 経緯(たてよこ)絣とは経糸、緯糸それぞれをくくって絣糸にしたものです。絵合わせが難しくなります。

  「紺地角花模様経緯絣」 大正10年 

 上の写真の布団地よりも華やかな模様です。

 「縹地松皮菱日輪『福寿』字模様経緯絣」 明治35年

 上の方が縹色(はなだいろ)、ブルーです。建物の屋根越しの日輪と、縁起の良い文字です。

  「紺地菱入松皮菱模様経緯絣」 明治後期 

 大柄な模様です。一部にブルーが染め分けられています。

  「紺地城模様経緯絣」 年代不明

 婚礼用として制作された縁起の良い絵柄とされています。

  会場を出て、六ツ門界隈を見下ろします。この辺りは江戸時代、城下に入る入り口でした。暮れ六つに木戸が閉まるところから、この地名が付きました。

  絣は産業としては衰退しましたが、その自然の味わいから今でも根強い人気があります。

 

 

 

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2 コメント

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おはようございます (九州より)
2017-10-20 09:10:55
藍は清楚な感じがあって好きな色です。
着物だけではなく、洋服に仕立ててもいいです。
家内も何着か持っていますが、機械織りです。
手織りはとても手が出ません。
絣には以前から関心がありましたが、工房見学などで少し勉強しました。
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 (tanngo)
2017-10-20 06:58:18
いいですね~~
昨年も見せていただきました
昨年はテレビのニュースでも見ましたが
もうあれから1年・・?
良い雰囲気とさくひんをみせていただき
感謝です・・・高価で買えません(^_-)-☆
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