佐賀県立美術館で開催されている「ピカソ展」に行きました。ピカソ展とはいってもドイツのルートヴィヒ美術館のコレクション展です。
佐賀県立美術館です。ここを訪れるのは2回目です。
美術館内です。受付は左手にあり、展覧会は前回来た時には閉まっていた展示室で行われていました。
130点余りが展示されていましたが、油彩は7、8点ほどで、あとはエッチングなどの版画、陶器の絵皿、彫刻、それにピカソを撮った写真の展示でした。ピカソは色々やっていたのですね。初見の作品ばかりでしたが、女性の顔などを描いた絵皿が面白かったです。
会場を出て出品作のポストカードを買おうと思いましたが、外国製の記念グッズやポストカードがたくさん並んでいました。ようやく隅の方で、お目当てのものを見つけました。
「読書する女の頭部」 (1953年)
「アトリエにて」 (1964年)
「銃士とアモール」(1969年)
「手を組んだアルルカン」(1923年)
アルルカンとは喜劇の道化役者のことです。
この絵は、ブリヂストン美術館にある「腕を組んで座るサルタンバンク」と構図が似ています。あちらは赤が印象的な作品です。サルタンバンクとは旅芸人のことで、むかしのイタリア映画「道」で、アンソニー・クインが旅芸人を演じていたことを思い出しました。
キュービズムは具象なのか抽象なのか、素人の私には分かりません。しかし見ていて気持ちにしっくりとくる絵であれば好きになります。
中学か高校生の頃に、石橋美術館でピカソの「ゲルニカ」を観たことがあります。「ピカソ・ゲルニカ展」という展覧会で、大きな絵でした。でも間違いだろうと言われたら全く自信がありません。ゲルニカの絵とどこかの美術館の光景が、記憶の中で結びついたのかとも思います。展覧会の名称を憶えているのですが。
ピカソほど作風が大きく変わった画家は少ないかもしれません。私は「青の時代」の作品は好きですが、キュビズムの作品はいまひとつ好きになれないです。
ゲルニカには圧倒されますが、人間の残虐性、恐怖が強くて仰視できなかった記憶があります。
小学校の時の担任の先生が絵を教えていたので、絵画が好きになりました。
ゲルニカは展覧会の記憶があります。しかし画集でみたのかも知れません。古い話です。