先日の試合でこんな事がありました。
軽王の部の決勝戦。
先鋒の花唯は、実力差がある相手にボロボロになりながら試合をしていました。
そして、終了のブザーとほぼ同時に受けた技で投げられたのですが、審判は終了後の技と判断して引き分けとなりました。
私としては、間違いなく取られるだろうと思っていた相手ではありましたが、花唯は、終了間際の負癖があるので、帰ってきた際には、よく頑張ったけど終了間際に気を抜くんじゃないと指導しました。
そうしていますと、先鋒戦終了後、相手陣営から「時間内ではなかろうか」との申出があり、結果、判定が覆り引き分けから一本負けになりました。
となると「判定が覆った!どうする二見!?」と、親御さんや観戦されていた方々は、一同に監督をしていた私や本田先生の動向に注目していることが分かりました。
しかし、私としては、ラストで気を抜いた選手が悪いと思っていましたし、終始押されていつ指導があってもおかしくない試合内容だったので、次鋒に「取り返そう」と指示をしました。
勿論、負けると思っていた先鋒が引き分け、それが急転、負けになったことで、もしかすると勝敗に影響したのかも知れませんが、せっかく招待して頂いた試合で見苦しい真似はしたくないし、何よりも内容が内容だったので、花唯が反省課題にすればいいと思いました。
きっと本田先生も同じ気持ちだったと思います。
結果的に後続が頑張り、勝つことが出来たのですが、試合後、相手道場の先生が、
ありがとうございました。
大変勉強になりました。
と声を掛けて下さり、とても清々しい気持ちになりました。
もし、あの時、我々が感情に任せて言動していたら、こんな気持ちにはならなかったと思います。
何より、親善試合ですからね。
で、感じたことは、試合に呼んで貰っているという感謝の気持ちであったり、道場や子供達の頑張りに泥を塗るわけにはいかないという気持ちを持って行動することによって、同じ価値観の人との新たな出会いがあったり、繋がりが広がったりする。
やはり、感謝の気持ちって大事なんだと再認識した。
悔しい事や歯痒いことも多々ありましたが、こうやって輪を広げ、力に変えてきたんだということだけは胸を張って言えます。
子供達を見習って清々しくありたい。
ギスギス、ピリピリしたのは御免だ。苦笑