今年の6年生も色々と検討しているようですが、基本的には私はノータッチ。
人生を左右する決断になるかも知れないし、恩や義理の押し付けになったり、損得勘定と言うか、人間の欲を垣間見たくないからです。
いろんな環境があります。
どこへ行っても本人次第なのは言うまでもないのですが、我が子により良い環境をと思うのは当然の話。
ここ数年の選手達は、恵まれた環境で育っており、意識が高い選手が多い。
昨年は日本一、本年は全国3位のメンバーで、当然、保護者も同じく意識は高いと思います。
したがって、中学に上がっても、環境やレベルを落としたくないという気持ちを持っているのは当然のことでしょう。
私は、この10数年間、何とかして道場の改革を図れないかと、我が子と共に地べたを這いずり回りながら、いつか団体戦で勝負出来るようなチームに出来ないか必死でやって来ました。
本当に弱かった時代からやってきたので、子供達の同級生達が強豪中学に集まろうとも、反骨心を持って地元中学にお世話になったのです。
勿論、その過程の中で、義理や恩を受けたことも大きかったのですが、亡くなった前監督からは、大悟が幼い頃より、
『お前の子供は何年だ?早くしてくれな間に合わん(苦笑)』
と出会う度に声をかけてくれ、また、大悟が入学した後には、
『ほんまに来てくれるとは思わんかった。ありがとう。』と仰られ、2年後には一切悩むことなく大晟もお世話になりました。
だから、現在の選手や親御さんとは歩んで来た過程が全く違うし、少年柔道であれば、『任せとかんかい』と言えても、中学となると自分の手が及ぶところではないので、本人達の意思にお任せとなってしまうのです、
少年上がりが中学でも一緒にというのが理想かも知れませんが、現状を見ると厳しいのもよく分かります。
地元へ進学する者、より良い環境を求めて進学する者と様々ですが、良い環境だからと言って簡単に花が咲く程甘い世界ではなく、要は自分次第。
また、今更言うまでもないが、柔道だけが全てではない。
何れにしろ、彼女彼等の活躍を遠巻きながら期待したい。