世界選手権を見て、特に、大野選手、丸山選手、阿部選手といった豪快に一本を取る選手を見てると、凄いなぁ〜といった気持ちになるのと同時に、
いや、こんなん絶対無理やん・・・
という何とも言えない虚無感に襲われる。
いや、当たり前なんです。
世界のトップですから。
あのような柔道をするには、幼い頃からしっかり組んで、かつ、負けても投げられてもプレッシャーのない環境で、自分自身が強くなる意思をもってやってこないと難しいんだろうなと今は思います。
なので、もし、これから人を指導することがあるならば、これまでとは少し違った考えの指導になるかも知れません。
でも、我が子の指導をやり直せたとして、何のプレッシャーを与えずにやっていけるのかと言われると正直自信はないなと。
やっぱり勝ちたいですから勝つために組手もすれば、寝技なりなんなりで活路を見出すことを考え、勝つことに重きを置いてしまうような気がします。
今よりもずっと前、目先の勝ち云々だとか、勝ちにこだわるといけないだとか、究極、そんな少年柔道が日本の柔道をダメにしているとかよく見聞きしました。
正直、そんな頃から現在までも、オリンピック云々の話をされてもピンとこなかったし、100歩譲って、実際に世界クラスの選手の親御さんの話であれば心に響いても、そうでないなら、
一本取る技がないと◯◯選手みたいになれないよ。
と言われたところで、今目の前の戦いに必死なので頭には入ってきませんでした。
しっかり組んで一本取りなさいぐらいは自分にも言えるんです。
けど、じゃ、どうすれば相手から一本取って勝つという話になると簡単には言えません。
本当、先々のための柔道って意味が今になって少しだけ分かってきましたが、他人様の子供には指導できても、自分の場合、なかなか我が子にはできないのかなと思います。
ってか、先々ってよく使われるけど一体いつなんだ!?高校?大学?世界選手権?
やっぱり分からないや・・。
で、何が言いたいのかを整理すると、
やっぱり子供なり何なり、柔道スタイルってのは少年時代の指導や環境が大きく影響し、しっかりと組んで、勝っても負けてものびのびとした環境の方が将来一発ある選手になる可能性は高いのかなと。
ただ、その確率はどうなの?という思いもありますし、自分は柔道を通じて、目標に向かって精一杯やることであったり、目標を達成した時の達成感を感じて欲しいだとか・・。
・・・・。
ま、何を言っても、要は負け惜しみです。苦笑
世界柔道を見て、悔しい気持ちだったり、もうちょっと子供達にこうしてやれば良かったという申し訳ない気持ちもあるからこんな気持ちになるんだろうな。