天皇の恋の歌はいよいよ熱を帯びて、辺りに響きます。
“宇斯呂伝波 袁陀弖呂迦毌<ウシロデハ オダテロカモ>・・・”
と。
宇斯呂伝波<ウシロデハ>は「後方者」です。「オモテ」「ヤマテ」などの「テ」で方向を意味し、「あなたの後ろ姿は」です。その姿が
“袁陀弖呂迦毌<オダテロカモ>”
なのです。
これもまた、何のことやらさっぱり・・です。<オダテ>とは「小楯」で、楯の木のようだという意味です。
「あなたの後ろ姿は少しも前屈がみでなく、楯のように真っ直ぐときちんと伸びていて大変美しかったよ。」
この読み方について宣長は、後の<ロカモ>は一首の結びの言葉で、これで終わり、次からは、また、意味の違ったことを歌う時に使う言葉でだとして、“宇斯呂伝波 袁陀弖呂迦毌”は昨日見た乙女姿を歌ったものだ、と説明がしてあります。
そして、
“波那美波志。比斯那須<ハナミハシ ヒシナス>”
と、今のそこにいる乙女の美しい姿を高らかに歌います。
“宇斯呂伝波 袁陀弖呂迦毌<ウシロデハ オダテロカモ>・・・”
と。
宇斯呂伝波<ウシロデハ>は「後方者」です。「オモテ」「ヤマテ」などの「テ」で方向を意味し、「あなたの後ろ姿は」です。その姿が
“袁陀弖呂迦毌<オダテロカモ>”
なのです。
これもまた、何のことやらさっぱり・・です。<オダテ>とは「小楯」で、楯の木のようだという意味です。
「あなたの後ろ姿は少しも前屈がみでなく、楯のように真っ直ぐときちんと伸びていて大変美しかったよ。」
この読み方について宣長は、後の<ロカモ>は一首の結びの言葉で、これで終わり、次からは、また、意味の違ったことを歌う時に使う言葉でだとして、“宇斯呂伝波 袁陀弖呂迦毌”は昨日見た乙女姿を歌ったものだ、と説明がしてあります。
そして、
“波那美波志。比斯那須<ハナミハシ ヒシナス>”
と、今のそこにいる乙女の美しい姿を高らかに歌います。