私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

古事記ってなんだ!!?????

2020-11-19 09:30:58 | 日記
 一応、万葉集に書かれた「吉備の衰退の歴史」はこれでお終いにしますが、いつも思うのですが、「万葉集」っていったい何でしょうかね。750年ごろの日本の生誕の歴史だということは分ってはいるのですが・・・・ただ、漠然とそんなことを思って、その本に軽く接していたのです。それが80年もとうに過ぎたこの頃、久しぶりにまた目を通してみると、今までは、遠い代の主観的な一個人の記憶した軽い昔話ぐらいにしか思っていなかったのですが、それを今読んでみると、、その一つ一つが、なんだか身近に起きた出来事かのように思われ、今までよりは感覚的に随分と親しみやすいものに感じられるのです??????
 そう思って改めて古事記を見ると、今までは一度も目を通したこともない、こんなものが書かれてるなどということも知りもしなかったものがあることに気づきました。
 
      太安万侶の「古事記序<フルゴトブミノジョ>」です。

 いったい何が書かれているのでしょうか。長い文ですから少しずつ読んでいきますので、よかったらお読みいただければ幸いです。先ずは

   〝臣安万侶言。夫混元既凝。気象未效。無名無為。誰知其形”

 「天皇の忠実なる臣下である太安万侶が奏上いたします。」と書きだし、続けて、「我が国の最初は、天も地もどろどろで分かれ目もなく漸くに固まりかけている状態で、空気も風も何もない、まして、物の名やその動きもなく、形すらない時であった。」と、あたかもあの小柴博士のニュートリノが生まれ出る瞬間の宇宙を言い表しています。

 これが古事記の書き出しの言葉です。1200年も前の東洋の宇宙観を見事に短い一文にまとめて書き表しています。それすら大変珍しいことだと深く感じざるを得ません。