鹿児島県からの県外への人口流失を少しでも止められるのか?
また、県外へ流失した人材をUターンさせられるのか?
そのために、昨年から「かごしま企業家交流協会」では、できることから活動を始めています。
それは、鹿児島の「人づくり モノづくり 地域づくり」を活性化する、質を高めていくという目標をたて、そのために、企業・行政(市町村)・高校等が連携し、手弁当で行っている活動です。
この活動が活性化すると、いい人材・元気な人材が少しでも鹿児島に残る。
いい人材が残ると、いい人材に企業が魅力を感じ、鹿児島に進出してくる。
元気な企業が来ると、地域が元気になる。
この動きを循環させたいと考えています。
口でいうほどそんなに簡単なものではないことは充分わかっています。何か行動しないと動きは出てこないのも事実です。これまで誘致された企業、特に中小企業は「いい人材・積極的な元気のある人材」を求めています。また、企業の発展に積極的に協力してくれる熱心な行政を求めています。
今回は、私達の活動の中から、「人材を養成されている高校・高専・大学」向けの活動を紹介します。
去る7月29日、県内の工業系の大学、高等専門学校、専門高校の18高校・高専・大学の校長・進路指導の先生方25名と、鹿児島に進出されている企業の経営者・工場長18名、県の雇用労政課長等、合わせて45名が、鹿児島市のホテルに集まり、意見交換を延々と3時間、そして焼酎片手に、鹿児島式交流会(飲ん方)を2時間開催しました。
意見交換会(企業からの意見) 意見交換会(大学からの意見)
まず、お互いを知ることから始めました。
鹿児島のどこに専門高校があり、どういう学科にどれぐらい学生がいるのか?
何県にある企業が、県内のどこで? どういうものを? どれくらい造っているのかなど、お互い紹介し合い・知り合い、そして、更に本音で意見を交わすための意見交換会・交流会でした。
全国的にネットワークを持っている大企業は全国的な組織力を行かした広報活動、また、専任のスタッフを抱え、高校等教育現場を訪問するなどネットワークを構築しております。
中堅・中小企業は、知名度、組織力、専任のスタッフなどが充実してはいないのです。
交流会の様子(その1) 交流会の様子(その2)
今回は、ほとんどが初めての出会いでした。
初めての名刺交換・会話です。
これまで、求人・求職面での考え方のミスマッチもあったようです。
企業現場に合った教育の質の問題、就職の場合の寮の問題、企業の待遇の問題など率直に色々な意見が交わされました。
この意見交換会で、企業・学校のお互いが、「自分たちの工場を、高校等を、まず見学にきてほしい、そして、実態を知ってほしい」という意見が出されました。
今回、お互いがネットワークで結ばれました。今後、学校訪問、出前講義や工場見学、インターシップなど、色々な交流を積極的に進めていきたいと思います。
そのための第一歩が始まりました。
かごしま企業家交流協会