現在の新「三種の神器」は、「太陽電池」「電気自動車」「省エネ家電」を指す。
果たして、この新三種の神器は、日本経済を救うのだろうか。
低炭素社会の実現に向け、麻生太郎首相が唱えた3つの成長の柱で「太陽電池」「電気自動車」「省エネ家電」が、現在の新三種の神器と言われる。
この3分野により、2020年に新たに約50兆円の市場と140万人の雇用の創出を目指している。具体的な方策としては、太陽光による電力の買取制度の創設や、太陽電池設置への補助金、エコカー購入時の税金免除、省エネ家電購入へのエコポイント還元などがあり、3分野の普及を後押ししている。
もとはと言えば、この「三種の神器」は歴代天皇家が継承してきた剣、鏡、玉の宝物の話である。
これが、戦後の日本の発展を支える象徴的な電化製品として、「白黒テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」の3品目を「三種の神器」になぞらえたのをきっかけに、ライフスタイルを変えるような3品目を指して「三種の神器」と称することが多くなったようだ。
この現在の新三種の神器は、昨年来の世界的な不況の真っ直中にある日本経済を救う役割を果たすのか、 「白黒テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」の3品目が世の中に出てきた時と比べると、今のところインパクトが弱い感じがしてならない。
これを手に入れることで、生活スタイルががらっと変わる。「楽になる、便利になる。楽しくなる。」こういう何か更なる魅力づくりというか、キイワードがほしい気がしてならない。
かごしま企業家交流協会
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