・鹿児島で第一線の経営者等を「出前講義」方式で高校に派遣しています。
・今回は、大崎町の「(株)ダイツール技研」の下橋清美鹿児島工場長の講義録(2回)を提供します。
講師派遣先は、霧島市の「鹿児島県立福山高等学校」でした。
○講演内容(概要)
講義中の下橋工場長
-なぜ働くのか?-
・お金を稼ぐため、食べるため、服を着るため、生活するため、やりがいを求めるため、自分の能力を高めるためとか、色々ある。これらの答えはどれも間違ってはいない。何かが正しくて、何かが間違っているということもない。
ただ、これからの長い人生の中でお金を稼ぐだけでは、ちょっと寂しい感じもしないか?
自分のやりたいことを実現するためと言う人もいるかもしれない。自分のやりたいことを、つまりやりたい仕事にふさわしい舞台が、これから選ぶ会社になるのでは!
-学校と会社の違い-
・学校は勉強し、知識を得る。会社は知識を活用して仕事をする。
学校は授業料を払う。会社は働いて給料をもらう。
学校は気の合う友達を選べる。会社は上司や先輩、同僚、様々な年齢の人などがいて、好き嫌いでは選べない。
学校は言葉遣いが比較的自由。会社は敬語を使うことが常識。
※会社に入ると自分の行動が、上司や先輩、同僚、お客さんに影響を与えるので責任ある行動が必要。
-今、世界で何が-
・たった数ヶ月で一変した「百年に一度」と言われる経済危機。危機感があれば、自分の進む道をより深く、真剣に考えるきっかけになる。
今後、経済がどうなるのか的確に予測できる人は誰もいない。不景気が長引くと思えば、会社によっては来年以降の新卒の採用を減らす一方で「この生徒なら役に立ちそうだ!欲しいなぁー」という生徒を積極的に採用する会社も出てくる。会社の立場になって、会社はこんな生徒を欲しいんだなぁーということをこの機会に真剣に考えてみてはどうか。
-大事な5つの心構え-
(上司・先輩たちの声 “こんな生徒が欲しい”)
・挨拶
挨拶が最初の仕事。
・コミュニケーション
職場は一日の大半を過ごす生活の場。一緒に働く人とコミュニケーションして、気持ちを通い合わせることが大事。コミュニケーション不足になると、仕事がスムーズに進まないばかりか、ストレスが生じ、心身の健康に影響が出る。コミュニケーションの基本は聴くこと。相手の話をしっかり聞いて理解することで、信頼関係を築くことができる。話すときは、相手に配慮しつつ、言うべきところはきちんと伝える。
・頼まれごとは、試されごと
「出来ません」「無理です」「難しいです」この言葉は上司も先輩も好印象を持たない。人には「できること」と「できないこと」がある。自分で自分の枠を作って「できない」と思っていることのほうが圧倒的に多い。いままで「できない」と思って「やらなかったこと」のなかに、どれだけ「できるこ」ことがあったか。「出来ません」という前に“試行錯誤”してやってみることが大事。
・何事にも積極的に取り組む
自ら進んで取り組んでいる人は、行動だけではなく、頭の思考も同時に集中して働くので、同じことをやるにしてもてきぱきと速い。消極的な人は、自分の才能を伸ばすことが出来ない。上司などからの評価も下がる。
・謙虚に!
控え目、つつましいこと、へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。しかし、言いなりはダメ。少し控え目で、間違っているところや分からないところは質問するほうが「謙虚」で、上司や先輩からも好かれるし頼りにもされる。謙虚になるってことは自分を磨くこと。向上心により、自分の目標が定められる。その目標が自分の行き先になり、それより下の位置に自分がいるわけだから、自然と偉そうなことはいえない。
次回は、「高校時から出来る準備・入社してから」ということについて、
下橋工場長の講義内容を掲載します。
◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/
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