採用方法が企業を変える。
ソフトバンク「NO1」経験者を特別枠で採用
企業にとっていかに優秀な人材を確保するかは、グローバルな時代に生き残っていけるかの鍵になる。求める人材と学生に質に相違を覚える企業は多いという。私の所のような小さな法人でも、人材採用には苦慮している。求める人材と実際の採用には意識等のギャップがあり、採用後の時間、労力に大きな差が出てくる。その格差を埋めるのに大変なエネルギーを使うことになる。
最近では、募集要項などでの事業内容の伝達に加え、若手主導でツイッター活用など真の優秀な人材の確保のために工夫をしている企業が多い。
そのような中で、学生の認知度は高い企業だが、従来の公募型採用スタイルを見直す企業の一つである「ソフトバンク」の採用方法が注目される。それは「NO1」経験者を特別枠で採用する方式を2011年度採用から取り入れていることだ。
これまでの採用で、知名度にひかれる学生ばかりが集まり、真に求める人材に出会えない。厳選採用しているからこそ、肉食系でエンジの利いた学生が欲しい。欲しい人材をいかに取り込むか、出した答えが「NO1採用」という、新たな採用枠の導入だったそうだ。
NO1採用には、何かしら1位になった経験のある人だけが応募できる。スポーツ大会、自作アプリのダウンロード件数NO1でもかまわない。筆記試験はなし、面接の代わりに、常に挑戦し勝ち続けてきたエピソードをプレゼンすることになっている。「どんな戦略や考えを持ち、どう努力してきたか、そこが仕事をするうえで生きる」からだそうだ。
今後は、企業にとっても、一括型採用ではなく、採用が変われば企業も変わる。といわれる時代になっていくのかも知れない。
かごしま企業家交流協会
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