今日から2月、早いものです。たしか去年も同じようなことを書いてたような気がしますが…。それにしても今日は雨で寒い日でした。まだ降ってます…。
さて、今度の新刊『山登りねこミケ』が今日から製本作業に入っています。午前中、作業してもらっている薦田製本さんまで様子を見に行きました。
薦田さんは社長1人と奥さんがお手伝いをされている小さな製本屋さんです。でもその熟練の技術は確かで、安心して仕事が任せられます。なにか気がつくことがあるといつも連絡があり、製本のことにはほとんど素人の私にもよくわかるように適切なアドバイスをしてもらいます。これまでもよく助けられました。
この不況下、製本業界も今なかなか厳しいらしく、機械が止まっているよりは動いていた方が少しでもいいので、単価の低い仕事もどんどん引き受けてやらざるを得ず、そんな中、事業継続を断念する会社も増えているそうです。
さてその「ミケ本」ですが、他の仕事との関係もあってまとめて一度には出来上がらないのですが、第1弾が今週末に、その後ちょっと別の新刊本を仕上げてもらった後、第2弾…という風に出来てきます。なので書店に送られるのは中旬以降になりそうです。
ところで、先週お知らせした「ミケ本」読者へのプレゼントですが、ミケの山登り姿を録画したDVDをご希望の方にお贈りしようかと思っています。といっても希望者全員ではないので申し訳ないのですが、読者ハガキに本の感想を書いて返送してもらい、どうしてもミケの勇姿(笑)を見てみたい人に、抽選で50人の方にプレゼントします。詳しいことは本の巻末に書いていますので、本を読まれたらぜひご覧ください。
というように何か、まるで一ツ橋系か音羽系の大手出版社のような感じで「読者プレゼント」なんぞ宣言してみましたが、さて、希望される方なんていてはるんやろうか…?
『山登りねこ ミケ』がようやく校了、印刷段階へ進みました。
どうもこの校了という段階を迎えると気分が落ち着きません。もちろん、ここまで来たか、という到達感はあるのですが、果たしてもう校正のモレはないか、どこかにまだ間違いがあるんじゃないかと、やはり出来上がり実際に手にとって確認するまで不安です。よく夢に出てきます。「わあー、なんじゃこりゃあ! 全然違うやんか、嗚呼…(泣)」と。
また、出来上がったからといって安心はできない。それが本です。もちろん基本的な点検はしますが、本文の詳細な中身まではここでは目を通しません。出来上がったら素早く書店へ向けて出荷するに限る。早く在庫をなくするに限ります。そうやって一段落ついてやっと中身を再点検していく気持ちになれるのです。
でも校了時は、いつまでも直しばかりしている訳にもいきませんから、エイヤっと踏ん切りをつけます。もう後は、知らん、なるようになるわいなあ、という気分にもなります。まあ、編集者としては問題でしょうがね。(笑)
さてこの『山登りねこ ミケ』ですが、なんと! 特別なプレゼントをすることにしました。
というのは、本を読んでも、ホントに山に登るの?という方もおられるかも知れません。また、ぜひミケの登る姿を見てみたいという方もおられるでしょう。
残念ながら今、信州の山々は雪の中です。いくら雪道へっちゃらのミケでも、今はちょっと家の中で暖かくしているようですので、まあ暖かくなるまでは安曇野に行ってもその勇姿は見られないのです。
といことで、今すぐミケの登山姿をどうしても見たい!という方へのプレゼントを準備中です。詳しくはまたご案内します。
今、大阪府下で一番よく見かける男性ポスターといえばたぶんこの人でしょう。(大阪府以外の人はごめんなさい)
そう、清水ただしさん。現在大阪市会議員で来夏の参議院選挙の候補者です。昨日はこの清水さんの本を作るために、朝家を出てから夜帰るまでをまるまる同行取材しました。
立候補の記者会見では異色の候補者として注目され、現在は大阪府下各地から彼に対する熱いラブコールが寄せられています。
某放送局の向かいにあるマンション下で9時に待ち合わせ、事務所が手配した車で午前中は富田林、午後一番に堺、続いて大阪市内は馬場町、夕方には大正区、そして夜には電車で茨木市と、結構タイトなスケジュールで5カ所の演説や懇談会、対話、集会、デモと、精力的にこなしました。
大阪市内では市会議員としての清水さんはよく知られているのですが、府下的にはまだまだこれからの人です。しかし、「あのポスターのイケメンの人ってどんな人なん?」とか「いやー、なんかバナナのたたき売りしたり、芸人やってはったらしいし、話がめちゃオモロイねんてぇ」…などの噂が噂を呼んで、昨日も行くとこ行くとこ、たいへん沸き立ちました。
すでに新聞のインタビューなどで清水さんのことはある程度知られているようですが、彼の繰り出す言葉はとにかく人を惹きつけます。笑い、涙、怒り、優しさ、そして希望。話を聞いた人はきっとファンになると思います。
そんな彼の魅力いっぱいの本をただいま準備中です。
「登山猫 ミケ」本のタイトルを決めました。著者の岡田さんにも確認し、『山登りねこ、ミケ 60の山頂に立ったオスの三毛猫』(岡田裕著)
としました。写真&エッセイで構成した、読みやすい本です。みなさん、たまにはこういう気軽な本も読みましょうね。(笑)
ミケは見た目は、よくある猫の写真集に出てくるような「かわいい」猫ではありません。(岡田さん、ミケよ、ごめんなさい)どちらかと言えば精悍な顔つきです。でもこれまでミケと知り合った人は皆さん、かわいいと言います。とにかく人懐っこいので、隣に来て静かに座ってくれると、気持ちが安らいでくるのです。
もちろん、山にリード無しで登るという驚きの猫であることと併せて、一方でそんなミケの優しい姿に触れて癒されてください。発売は年末年始に間に合えばいいですね。
先日、長野に行く前の日のこと。自宅で「登山猫 ミケ」の本の宣伝チラシをパソコンで作っていると、次男が外から帰ってきて画面を覗くなり「うわぁー、なあに~、そのタイトル! ダサ~っ」と大声で叫びました。ああ、うるさい奴に見つかってしまったなあと思ったもののすでに遅しでした。
「おとん、ちょっと、そんなんじゃああかんで~、俺にやらせろ!」と続きます。
「ええ? 何が? これでええやんか!『登山猫 ミケ 60の山頂に立ったオスの三毛猫』、これで決まりやで~」と私。
「そんなん作ってるから売れんのやないか~」と次男。
「いや、これでもうずっと来てるんやから、これで決まりや。ブログにももうこれで宣伝してるんやから」と私。
「なんでやねん、この本でこれまでの出版の路線を変えるんやろうが~。これまでのような堅い本じゃなくて、もっと若者が読んでくれるような本にしていくんやろう」と次男。
「そんなこと誰も言ってへん。山に登るから登山猫、これでええやんか!」と私。
「登山猫~? そんな難しそうな、なんか厳しそうな、一部の人にしかわからないような名前やったら売れへんなあ~。登山が売りなんか、猫が売りなんか、どっちやねん? 登山する人に売るんか、それとも猫好きの人に買ってもらうんか、ええっ? コンセプトは何やねん? コンセプトは?!」と次男。
「コンセプト? そんなもん・・・、山好きの人にも猫好きの人にも買ってもらうんや!」と私。
「猫が重点やろう、猫が!!」と次男。
「・・・・」沈黙する私。
「もっと親しいやすいタイトルがあるやろう」と次男。
「どんなあ?」と私。
「うーん、俺やったら、『山に登るネコ、ミケ』。これやなあ!」と次男。
「『山に登るネコ』? そのままやないかい!」と私。
「だってそれだけで珍しいんやからそれでええやんか!」と次男。
「うーん、イマイチやねえ~」と私。
「オトン、まあええから、とにかく俺を通せ、俺を! 俺がチェックしたるから」と言ってパソコンを操作し始めた次男。
「なんでやねん。とにかく明日持って行かんとアカンのやから放っといてんか!」と私。
そうこうする内に、長男が帰って来てこの争いに参戦してきました。
「ええっ、登山猫? こんなんで売れるわけないやん」と長男。
「そうや、そうや」と次男。
「登山猫なんてアカン、アカン。もっと女子大生とかにアンケートとか採って聞けよ!」と長男。
「なんやねん、その女子大生って?」と私。
「ゼミ生の子とかじゃあー」と長男。
「そんなことできるわけないやろう」と私。
「しかも何?そのチラシ。ワードなんかで作ってるし・・・ああ、最悪!」と長男。
「別に構へんやんか。こんなもん、書店の人はやなあ、急がしくて時間がないからタイトルと値段と中身がわかったらそれでええんや!」と私。
「もっとふさわしい文字は無いんかい?」と長男。
「フォントは高いんやからあるもので勝負するしか無い」と私。
「そんなんやったら俺が考えたる」と長男。
以下、略。
こうして「登山猫 ミケ」の本のタイトルを巡って激しいバトルが我が家では繰り広げられ、その翌日、さてどうしたものかと悩みながら著者の岡田さんを訪ねたのでした。
来週から出来上がってくる土佐いく子先生の新刊『子どものまなざし 子育てがおもしろくなる話②』の表紙です。教室のイラストに子どもたちの様子が生き生きと描かれています。帯の下にもイラストが隠れています。これは購入されてからのお楽しみです。
イラストは土佐先生の作文仲間である太田久美子先生。若くて元気な小学校の現役教師です。学級通信にはいつも子どもたちの姿を4コマ漫画で描いて載せているそうです。
全部で62話の程よい長さのエッセイが載っています。先日もこの本の校正の時のことを書きましたが、読むときはハンカチかティッシュを手元に用意してお読みください。特に意図的に涙や感動を演出するように編集したわけではありません。ここに書かれてある1つひとつの事実が読み手の心を揺さぶるのです。
詳しい内容はまた追って紹介しますね。
2007年に発行した『治安維持法とわたし 戦前編』の続編を間もなく発売します。
著者の桑原英武さんは若くして職業革命家をめざし、学業半ばで左翼労働運動に身を投じ、検束・留置、治安維持法違反で懲役刑を受け出獄、その後、前歴を隠して医師資格を取得しました。そして戦後は医療民主化運動はじめ多方面で活躍、まさに「小説よりも奇なる」破天荒な人生を歩んでこられた方です。
1945年9月、阪大病院第2内科に復職された桑原さんは、院内の民主化、地域の医療民主化運動に積極的に参加し、特に民主的医療機関の全国的な組織化に取り組まれ、今日の全日本民主医療機関連合会の基礎作り、特に大阪の民主的医療運動の発展に精力的に取り組んでこられました。
また医療界の第1線から退いた晩年には、大阪に治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の支部をつくるために尽力、現在の同大阪府本部が全国最大の組織になる基礎を築き上げました。
『戦前編』発行は話題となり、多くの読者の方から続編への期待が寄せれられ、その後桑原さんは治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部機関誌『不屈』に連載を再開されましたが、昨春より体調を崩され病床生活を送られることとなりました。
以上のような経過から已む無き事情により未完に終わっているとはいえ、戦後の活動経験を残しておきたいとの思いに駆られた原稿をここにまとめられ『治安維持法とわたし 戦後編』として発行することになりました。ぜひお読みいただきますようお願いします。発売は10月10日予定です。
またこの本には巻末資料として、かつて桑原さんが関わって出版された『生理休暇読本』『代用監獄(ブタ箱)の研究』『なぜいま時効不適用条約か』という、現在は入手不可となった文献を掲載しました。こちらも合わせてご覧ください。
ただ今、土佐いく子先生の新刊を校正中です。先生はあちこちに講演に行くたびに、次の本はまだか、まだかと言われていたそうで、ようやくここまでたどり着けました。
たくさんの子どもたちと学び、書き、遊び、笑い、泣き、苦しんできた土佐先生。その眼差しは子どもたちだけでなく、日々子どもと格闘するお母さん、お父さんに、そして現場で苦しむ教師たちにも向けられてます。
子どもたちだけでなく、親も、教師も必死に生きている今の時代。この本を読み終えた瞬間、少しでも気持が楽になり、元気になって、子どもがもっと好きになっているあなたがいるはずです!
このイラストは、若き教師で作文の会で土佐先生のの後輩になるO田先生に描いてもらいました。本の表紙に使おうと思っています。
先日、身近であった少年の事件はとても悲しい結果となりました。事件になる前になんとかできなかったのか、なぜ彼の声に気がつかなかったのかと私を含め彼を知る大人はみな忸怩たる思いでいます。これからのこともあります。
そんなこともあって、ちょっとした思いを込めながらこの本を校正しています
『登山猫 ミケ』関係の記事を読まれた方々から、ブログの動画の見方やコメントの入れ方がわからないとの質問が来ているとの連絡を、飼い主の岡田さんからいただきました。以下に、この件についての説明をしますのでよろしくお願いします。
1.動画はコチラをクリックして現われた写真の真ん中の⇒をクリックしてください。別の画面が開き、約1分間のミケの登山姿が現れます。なお動画を再生するにはこのブログの場合、「Adobe Flash Player」というソフトが必要です。お持ちでない場合はコチラからダウンロードしてください。
2.ごらんいただいた感想やコメント、また飼い主の岡田さんへのメッセージなどはその記事の最下部にある「コメント」という文字をクリックしてください。するとコメントを記入する画面が表れます。タイトルと本文、お名前を書き込み、さらに下にある数字の判読に回答して送信してください。送られてきたコメントは私の方で掲載の可否を判断して、掲載した場合はこのブログの「最新コメント」という場所に表示されます。
長野は穂高市に「登山猫 ミケ」に会いに行ってきました。岡田さんのお家に着くと、玄関でキチンと前足を揃えて「ニャ~」と、お出迎えをしてくれます。
涼しい風が吹き抜ける岡田さんお手製のデッキに座ってミケ談義を交わした後、裏を流れる穂高川にミケとお散歩に行きました。見慣れない顔のお客さんにちょっと戸惑った様子のミケ。いつもの岡田さんとのお散歩とは勝手が違っていましたか。それでも、土手を越え、草むらを歩き、川の水を飲み、砂に寝ころぶ姿は、ホントに気持ちよさそうなのです。
しばらくミケと一緒に河原でボケっとして家に戻って本作りの話。手書きのイラストやデータ原稿を預かり、おいしい桃をいただきました。
さてこれからしばらくは「登山猫 ミケ」のことが頭から離れそうにありません。
『登山猫 ミケ』の出版企画について、今日もいくつかコメントいただきました。ありがとうございます。まだどんな内容の本なのかほとんどお知らせしていないのに、ミケのことをご存じの方たちの範囲とはいえ、うれしいことです。
岡田さん、天候に問題なければ3日に常念岳から下りてきてミケを訪問するつもりですので、よろしくお願いします。その時に原稿のことや今後のこと、相談しましょう。
読者のみなさん、お願いです。ぜひミケのことを周りの人たちにお話しください。ネットや口コミで広がれば話題になり、本の読者が広がることになります。
時々は本の一部をこのブログでも紹介していく予定です。ご期待ください!
山に登る犬は珍しくはありませんが、山に登る猫は珍しいでしょうね。驚きです。登山猫です。その名は「ミケ」。長野県安曇野に住む岡田裕さんご夫妻の愛猫です。年齢は15歳なのでもうかなりの高齢猫ですが、今も元気に山登りをします。まさに登山犬ならぬ登山猫なのです。
驚くなかれ、なんとすでに58の山に登っています。小さい頃から長野近郊の山々に登り続けてきました。リードなしです。あるときは自分から先頭に立ちズンズンと山に登っていき、残雪を踏みしめて登ったこともあります。寒いからといって炬燵で丸くはならないのです!
この動画は先週末、白馬岳が望める浅間山(せんげんやま・931m)に登った時のヒトコマです。猫足時間(笑)で登り95分、下り60分でした。
この動画を見られた方の中には「ああ、あの猫、知ってる」という方もおられるかも知れませんね。
ということで今度、このミケの本を出すことにしました。どんな本になるのかまだこれからですが、猫好きの人や、山登りが好きな人をはじめたくさんの人に、こんな猫がいるんだということを知っていただき、山好きご夫妻の15年間の愛猫生活を知ってもらえたら猫冥利につきます。
うーん、タイトルは「登山猫 ミケ 50の山に登ったオスのミケ猫物語」? どうかなあ…。何で機関紙出版がこんな本をというご批判もありそうですが、以前にも山関係の本2点発行していますので特に問題はないのです。
さて、この登山猫 ミケの気持ち(と言ってもミケは何にも知りませんが)はみなさんは読者のみなさんに伝わっていくのでしょうか?
実は正直なところ、この本、どうでしょう?とちょっと不安もあります。みなさんのご意見、アドバイスなどぜひお寄せください。