まいど、日本機関紙出版です。

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どうやって生き残るか?

2019年02月02日 | 編集・営業ふらふら雑記
この20年間で出版物の販売額は半分になった。事態は一向に回復せず、昨年の紙の本の販売額は前年比5.7%減の1兆2,921億円 で、内訳は書籍は2.3%減、雑誌(コミックス➕雑誌)は9.4%減となっている。特に雑誌の落ち込みが激しい。原因はいろいろ言われているが、もはやこの現実は小手先の対応で対処できるようなレベルを超えており、これまでの仕組みそのものを見直さないとどうしようもないんじゃないかと思っている。



毎年膨大な数の書店が消滅し、いくつかの取次店も廃業した。出版社数も毎年減少、大手・中堅出版社でも人員削減、外注化、初版部数絞込み、雑誌廃刊、著者印税実売対応化、資産売却、会社移転が進んでいる。全体の売上が減っているので、それをカバーするために各出版社では必然的に発行点数が増え、それが企画の貧困化につながり、平均40%という高返品率に拍車をかけている。

大手出版社と大手取次の流通販売システムに依存している機関紙出版ももちろん例外ではなく現状は厳しい。この数年、出版ペースはだいたい月1点だが返品も多く、ものによっては採算ラインをクリアするのにかなりの時間がかかるもの、結果そこまで至らないものもある。まさに自転車操業で、漕ぐのを止めたら崖から転落という実にスリリングな日々だ。

だが売れないのは企画のせいと言われればそれまでだし、営業努力をもっとしなくちゃということももちろんある。まあそれは置いといて、出版業界全体がこんな状況での下、どうやって生き残っていくか、あるいはまだまだこれから何ができるのかを考えないといけない。

と、土曜の昼下がり、出したい企画が浮き沈みする頭の中でボンヤリと思ったりするのだが…。
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