まいど、日本機関紙出版です。

〒553-0006 大阪市福島区吉野3-2-35
 TEL06-6465-1254 FAX06-6465-1255 

あれ? 納品先が…

2010年03月12日 | 編集・営業ふらふら雑記

 ある教育書関係の取次帳合の書店から注文があったので、すぐ近所にあるその取次の大阪支社に納品に向かった。ところが、なんと、閉鎖されているではないか! あれ? おかしいなと思いながら駐車場フェンスの鍵の部分を見ると、「こちらに移転しました」とビニールファイルに挟まれた案内書が風に吹かれてゆらゆらと揺れている。見ると移転先は港区になっている。はあ? ずいぶん遠い場所だ。納品先は某大手運送会社倉庫になっている。そういえばある情報では某大手N取次との合併話があるとかないとか言われていたが、もしかしてこれはその布石の1つか、などと勘ぐってしまう。

 ところで、この取次への納品注文は時々しかない。しかも1回の納品が1冊や2冊なのである。でも電話やFAXで注文があると「必ず搬入はいつですか?」と聞かれるので、「いついつに納品します」と答えなくてはならない。答えたら必ずその日に納品することになっている。そうしないと特にお客さんの注文品場合は、書店さんに迷惑がかかることになる。たとえ1冊の注文でもだ。うーん、港区かあ、自転車では行けないしなあ…。送料がかかるなあ、受領書の返信用切手要るしなあ、などつい考えてしまう。

 例えばある日、1冊の「ミケ本」を受注したとしよう。まあ、それ自体はありがたいことで結構なことなのだが。問題はここからだ。この取次への卸価格は700円。送料が往復で290円。つまり1冊売れれば410円の収入になるが、本を作る固定費が初版の場合は定価の約30%~35%なので、そうすると正味の利益は少なく見積もると60円しかない。ここから印税・編集・営業経費などを捻出しなければならない。重版できずに初版在庫を抱えたままになると、悲惨な結果が待っている。まあ極端な話で、実際にはもっとこうなる、ああなるという意見もあるが、出版とはそういう世界なのだ。

 えっと、何の話だったか? そうそう、その納品先移転の話だった。それにしても、いくら取扱量が少ないからと言っても、移転の連絡ぐらいしてくれればいいのに。ところで支払いは、これまでと同じように持ってきてもらえるんやろうかねえ? N教販さん。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こんな表紙でいきます! | トップ | 信州地域の書店様へ… 切なる... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初版本を売り歩く私。 (S本Y郎)
2010-03-14 01:39:42
某女子大のワルい教授の「ゼミ本」を、今もせっせと売り歩いている私でございます。3月8日の集会にもどっさり在庫を持ち込んで、あつかましくも受付に置かせてもらいました。結果1冊お買い上げ・・・。こちらの経費は、集会参加費300円、駐車料金1200円。これでは、商売になりまへんなぁ・・・。出版元へのお支払いは、いつになることやら(泣)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

編集・営業ふらふら雑記」カテゴリの最新記事