『歌わせたい男たち』(永井愛 作、佐分利寛太郎 演出)を西区のミロー・ホールで観てきました。普段はパイプ椅子のホールが、階段状の観客席が作られた見事な演劇小屋に変身しています。
できたてホヤホヤの劇団「きゅう」の旗揚げ公演でした。卒業式で「君が代」を強制して歌わせたい校長と歌いたくない教師、そしてピアノ伴奏の音楽講師・・・。現実に東京都下(今は日本中に広がっているようです)であった出来事をモデルに書かれた劇です。シリアスな劇ですがコミカルに描かれていて笑えます。笑えますが、その笑ってしまうようなことが現実に起こり、250人の教師が処分されました。石原都政下でです。
内心の自由は表現の自由と一体であってこそ、守られるものなのですね。