3月29日は、石川県かほく市高松町の石川県立看護大学で行われた「鶴彬生誕100年記念祭」に出席し、澤地久枝さんの記念講演を聴き、完成した映画『鶴彬 こころの軌跡』(神山征二郎監督)を観てきました。
午前7時、JR茨木駅前で同僚のS手氏と待ち合わせ、機関紙協会理事長N岡さんの車の乗り込みました。すると開口一番、「ごめん、取材道具一式を家に忘れてきた」とN岡さん。手ぶらでは仕事にならないので、とにかく急いで東大阪まで近畿道を南下、素早く忘れものを積み込み引き返しました。
日曜日でおまけに高速料金の大幅値下げの日でもあったので混雑するのではとの心配がありましたが、そんなに渋滞する様子もなく名神‐北陸道を快調に飛ばしてロスタイムも大幅にクリア、2回の休憩をはさんで金沢東ICを下りて午前11時ごろに目的地である鶴彬の生まれた高松町に到着しました。高速料金はなんと1500円でした!
まずは鶴彬の句碑のある南町公園へ。1972年に鶴の友人や同級生たちが建てた句碑を見学、「枯れ芝よ団結をして春を待つ」とあります。
続けて鶴彬に関する文献を展示している図書館へ行きました。小さな図書館ですが、蔵書はかなり充実した様子です。一番奥の閲覧室の壁に沿って機関紙出版の本をはじめ、全集復刻版や新聞記事などが他の展示物と一緒にガラスケースに収まっています。
図書館の向かいには鶴彬が通った高松小学校が移転して建てられています。高松町の町並みは、日本海の荒波と暴風に耐えるように作られているのでしょうか、連なる木造の家々に昔の面影が色濃く残って、懐かしい気分になります。
昼食後、会場の石川県立看護大学に向かいました。広々とした来客用駐車場がどんどん埋まっていき、石川県下各地から続々と人が集まってるという感じです。
ロビーでは鶴彬のパネルをはじめ映画撮影中のスナップ写真や出演者のサイン色紙などが展示され、澤地さんの著書をはじめとする関係書籍の即売も行われています。
メイン会場のホールに入るとほぼ満席状態で、さすがに地元だけあって関心の高さが伺えます。開会時間の午後1時、実行委員会代表の深井一郎さん(金沢大学名誉教授)の開会挨拶が終わると、さっそく和服姿の澤地久枝さんが登場され、記念講演が始まりました。