「狡猾」でも使われる漢字
突然ですが、
「猾い」という漢字、読めますか?
パッと見、難しいかもしれません。
送り仮名含めて、6文字です。
意味は「悪い面に知恵が働くようす」といったものです。
「狡猾」といった熟語でも出てくる漢字ですね。
答えは、「わるがしこい」でした。
わかりましたでしょうか? もちろん、「悪賢い」とも書きます。
現代ビジネス編集部
猾 ー ▲猾い
▲猾い
わるがしこ-い
突然ですが、
「猾い」という漢字、読めますか?
パッと見、難しいかもしれません。
送り仮名含めて、6文字です。
意味は「悪い面に知恵が働くようす」といったものです。
「狡猾」といった熟語でも出てくる漢字ですね。
答えは、「わるがしこい」でした。
わかりましたでしょうか? もちろん、「悪賢い」とも書きます。
▲猾い
わるがしこ-い
突然ですが、
「迸り」という漢字、読めますか?
「○○○り」や「○○○○り」と読みます。
「飛び散る水、しぶき」といった意味もあれば、
「まきぞえ」といった意味で使うこともあります。
答えは、「とばしり、とばっちり」でした。
わかりましたでしょうか?
「迸る」。なにかの動詞であることは見れば明らかですが、この漢字を読むことができますか?「迸」という、JIS第二水準の字自体に、そもそもなじみがないかもしれません。漢字検定1級レベルの読みですので、読めなくても恥じることはありませんが、「迸る」は「ほとばしる」と読みます。
ワープロでは変換される言葉です。頻繁には使わない言葉かもしれませんが、ひらがなで書けば、その意味、イメージはおおむね掴めるのではないでしょうか? では、「迸る」という動詞はどういう時に使うのでしょう。
「滝の水が迸る」「焼き鳥から肉汁が迸る」「思いが口から迸る」「火口から溶岩が迸る」などと用います。もちろん、これらの使い方には共通項があります。言葉の使われるシーンとそのイメージを掴んでみましょう。
「迸る」の意味は、「一気に噴き出る」「飛び散る」「流れ飛ぶ」ということです。特に、液体が飛び散る様子を描写するには最適の言葉でしょう。勢いよく飛び散る様を描写するのであれば、液体に準じて、人の言葉が溢れ出す状況で使ってもいいわけです。
字をよく見てみますと、「迸」は、しんにょうと、「併」という字にも使われるつくりでできています。つくりのほうには、一般的な名称はありません。しんにょうには「どこかへ行く」という意味が、「併」のつくりの部分には、「合わさる」という意味があります。
「合わさったものがどこかへ行く」というのが「迸」の漢字の意味です。
「ほとばしる」という言葉を聞くと、複合語のようなイメージを持たないでしょうか? つまり「ほと」と「走る」とが合わさってできた「ほと走る」のような気がします。これはそのとおりです。
「ほと」は古事記など神話に出てきますからご存知かもしれませんが、「女性器」のことで、「火所」や「炎処」と書き、火のように熱い場所を示します。ほとばしるとはもともと、火のように熱い女性器から、尿が勢いよく飛び散る様子から出ている言葉なのです。そうして時代とともに変化していき、今の意味になりました。
下品な由来だと思うかもしれませんが決してそうではなく、むしろ、生き生きとした生命力、力強さを感じるのではないでしょうか。漢字の「迸る」よりも、大和言葉らしい「ほとばしる」のほうが、その意味では相応しいかもしれません。
また、「ほとばしる」の「はしる」が跳躍することを意味していることから「躍り上がる」という意味となり、そこから喜びや驚きなど大きな感情の起伏が激しいときにも使われるようになり、今の水が勢いよく噴き出す様子を躍り上がる様子に見立てて今の意味になったともされています。
突然ですが
「一入」って読めますか?
正解は「ひとしお」でした。
ひとしおとは、他の場合より程度が増すさま。いっそう。ひと際。「喜びもひとしお」などと用いる。
ひとしおの「しお」は「塩」ではなく、染め物を染料につける回数のことで、ひとしおは染料に一回浸すことを意味する。
二回つけることは「再入(ふたしお)」、何回も色濃く染め上げることは「八入(やしお)」「百入(ももしお)」「千入(ちしお)」「八千入(やちしお)」と言った。
一回つける毎に色が濃くなり鮮やかさが増すことから、ひとしおは「ひと際」などを意味する副詞として、平安時代頃から用いられるようになった。
回数の意味で用いる「しお(しほ)」は上代から見られる語で、語源は「湿らす」「濡れる」などを意味する「霑る(しおる)」か、「潮時」「潮合」などの「しお」と考えられている。
漢字で「一入」と書くのは、染め物を入れる意味からの当て字である。