この抜刷は、ニューパルツの故アルフレッド・マークス先生の蔵書を譲り受けて預かった形になっている「マークス文庫」(アルフレッド・マークス文庫開設参照)に含まれていたものです。
著者の大沢 衛氏は、元日本ハーディ学会会長で金沢大学名誉教授です(大沢 衛 Wikipedia参照)。
マークス先生が金沢大学に派遣されている時に交流があったものと思われます。
これは、大沢氏が1962年7月25日から8月24日にかけて渡英し、トーマス・ハーディ関係の地などを訪問された時に読んだ歌をまとめたものです。
大沢氏の1か月間の英国滞在の出来事や気持ちがよくわかり、私自身が研究しているスタインベックの故郷や作品の舞台になっている地を訪問した時に感じることなどと相まって、非常に楽しく読むことができました。
私自身は、ハーディは学生時代に鮎沢乗光先生(鮎沢乗光 Wikipedia参照)の授業でTess of the d'UrbervillesとJude the Obscureの2作品を読んだ程度ですが、それでもいつかその舞台となった地に行ってみたいものです。
この抜刷の小冊子は、山内研究室にありますので、読みたい人はどうぞご連絡ください。