朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

歌舞伎三昧

2007年05月02日 23時38分11秒 | 歌舞伎・文楽
有休をとって、今日は歌舞伎三昧になった。
歌舞伎座昼の部から。
「またかの関」はパスして(今年正月にやったような気がするんだが)
「泥棒と若殿」だけになった。
泥棒は松緑。若殿に三津五郎。
松緑って、妙に舌足らずになるので嫌いだったんだが、
今日は違和感なく聞けた。

筋は安易といえば安易。あまり歌舞伎らしくない。
ところどころに、「餓死」とか、歌舞伎らしくない単語が出てくる。
後で「かつえて死ぬ」とか言っていたので、
そちらに合わせてくれればいいのに。
(これは、今読んでいる渡辺保の本から得られた観点かも知れないなあ)
いいお話、というところ。
若干同性愛っぽく感じるのは、私がブラックづいているせいか?

吉右衛門・富十郎好きなので、夜の部は新橋演舞場へ行った。
久しぶりの一等席。間口が広いので少ししんどい。
南座や松竹座の方が狭いのかな。

「妹背山・御殿」
福助はしばらく肌に合わなかったのだが、
今日は気分良く聞けた。声も一貫性があり、違和感なし。
ただ、筋には違和感があるなあ。
あの「官女によるいじめ」の意味がよく分からん。
だいたい、いじめの官女は男にしか見えない。敢えてそうするものなのかなあ。
お三輪の「嫉妬」は、官女のいじめなしでも出せると思うのだが。
あと、やはり残酷な話。可哀想だなあ、と思ってしまう。

「法界坊」
うーん。よく分からん。
吉右衛門の遊びはよく出ていて楽しかった。ただ、少し崩しすぎかな、と
感じないこともない。
富十郎の台詞があやしい。仲裁のところ(「大七」かな)など、うまく
つないでいるのだが、まだ台詞が腹に入っていない気がする。
2日目に行ったのは間違いだったかも。
ただ、この2人の絡みは面白いなあ。リズム・声が良くて満足。

大喜利の「双つ面」は見ず。

そんなところ。
今月は、後は歌舞伎座で「源氏店」と「女暫」をどこかで見る、
というくらいかな。
コメント
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