前任の大型事業見直しへ 山下真・新奈良知事、子育て支援などに力 _ 毎日新聞
奈良県知事選で、4期16年務めていた荒井知事が選挙で敗北し、
維新公認の山下氏が当選した。
維新公認知事は、大阪府以外では初めて。
5月3日から新知事の任期が始まるが、毎日新聞の「単独インタビュー」の記事があったので
ちょっとその政策を見て(個人的な)感想を書いておきたい。
>「インフラ整備で一定の成果はあったと思うが、箱ものに偏重していたことは否めない」と指摘。
>特に、多額の公金を費やす大型事業は費用対効果を検証し、
>早急に事業を凍結したり縮小したりするか決めると明らかにした。
⇒総論としては賛成。
>川西、三宅、田原本の3町で整備する「大和平野中央田園都市構想」に言及。
>県が建設を計画する大規模なサッカースタジアムと、県立の工科系大学は
>「必要ないと思う。構想全体について見直す必要がある」と語った。
⇒サッカースタジアムについては、
奈良クラブのJ2昇格を考えると必要かな、と思うが、
まあ、県が建設するかどうかは別問題かな。
県立の工科系大学については、よく分からない。
>県が五條市で建設を予定する「大規模広域防災拠点」も検証し直す。
>南海トラフ巨大地震などの大災害に備え、約720億円を投じて2000メートル級の滑走路を設ける計画だが、
>山下氏は「物資輸送の空港が必要なら伊丹(大阪空港)もある。ヘリポートなら学校などを使ってもいい」と述べ、
>必要性を疑問視した。
⇒感覚的には賛成。
少なくとも、この規模は要らないかなあ。
>ほかにも検証が必要な事業として、
>平城宮跡を通る近鉄奈良線の移設や、
>県が誘致を進めるリニア中央新幹線の新駅(奈良市付近)と関西国際空港を結ぶ鉄道輸送網の整備などを列挙。
>2023年度の県当初予算に計上されている一部事業費を執行停止する可能性に言及した。
⇒「近鉄奈良線の移設」は要らないと思うので賛成。
「リニア中央新幹線の新駅(奈良市付近)と関西国際空港を結ぶ鉄道輸送網」も要らないと感じる。
どんな人の利用を想定しており、どの程度の利用が見込まれるのだろうか。
>今後の県政運営を巡っては、県議会(定数43)で自民党系会派(22人)が過半数を占め、
>維新公認の山下氏との間でねじれが生じることになった。
>山下氏は「知事も県議も互いに県民に選ばれた立場。県民にとって何が良いことなのかを一緒に考えたい。
>提出議案の必要性など、説明を尽くしていく」と話した。
⇒総論としては賛成。
その通りであれば、という前提だが。
>山下氏は教育現場の支援の必要性を強調。
>教員が抱える授業以外の事務仕事を外部委託するほか、新たに残業手当制度を設けられないかを検討し、
>負担軽減に取り組むとした。
⇒これは賛成だなあ。
ただ、具体的にどのような手が講じられ、どのような影響が出るか、
大阪の事例も含めてチェックは必要でしょう。
>奈良では農業や林業など第1次産業の振興に力を入れたいと述べた。
>また、大学病院など民間の総合医療機関が少ない県内の事情を踏まえ、
>県が主導する形で医療提供体制をさらに充実させていく必要があるとの認識も示した。
⇒これも賛成。
「教育」同様、これも具体的にどのような手が講じられるか、見ていきたい。
>文化政策に関しては
>「古代の遺跡が豊富にあることは奈良の売り。その保存に支障が及ぶようなことはしないつもりだ」と述べた。
⇒これも総論としては賛成。
>山下氏は選挙戦で、大阪など関西の他府県と連携を強化すると訴えてきた。
>現在は防災と観光の2分野に限定して参加している関西広域連合についても、ただちに全面加入すると明らかにし、
>「奈良の良さを関西全体にPRしていきたい」と語った。
⇒これについてはメリット・デメリットが良く分からないので何とも。
問題はなさそうだけど。
私は「個人の尊重」や「歴史・伝統へのリスペクト」という点を軽んじる「維新」は大嫌いであるが、
ここで山下新知事が語ったことに限定して言えば、概ね総論としては賛成、という感じかな。
いずれにせよ、「個別具体的な事項」や、
「ここで語られなかったこと」、特に「維新」的な蛮行がないか、
奈良県民としてきちんとチェックしていきたい。