朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

天の声

2008年05月31日 23時59分00秒 | 社会
S・ストーンさんを永久に無視=「大地震は報い」発言-中国メディア(時事通信) - goo ニュース

まあ、中国メディアの反応も分かる。
彼らは「チベットへの対応は正しい」前提で動いているのだから、
「大地震は報い」と言われるとブチ切れるだろう。
例えば「阪神大震災は、下品な関西人を浄化するためだ!」と言われると
「そんなアホなこと言う奴、顔も見とない」となるようなもの。

しかし中国国内で「大地震は政治に対する天の声だ」という
意識が生じるのでは、と思う。
「天変地異は、政治の乱れとつながっている」というのは
論理的ではないが、感覚的に受け入れやすいし、
中国の人の奥底に潜む本能的な感覚として残っているように思う。
現実に、沿海部と、今回被災した内陸部とでは
かなり貧富の差が広がっているようだし、
政府の対応の遅れを「内陸部切捨て」と感じれば
反政府運動にもつながっていくと思う。

シャロン・ストーンの言っていることは理性ある人間としては狂っているが、
本能に訴えかけるものではあるのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

期待し過ぎてはいけない

2008年05月28日 07時16分07秒 | 身の回り
月曜に医者に行って薬をもらった飲んだのだが、
やはり昨日の朝も途中で目が覚める。
電車に乗るうちに、
出勤する気や仕事を進められる感触がなくなって、休むことにする。

タウンページで予約不要の医者を探して、診てもらい、
昔もらっていたのと同じ薬を処方してもらう。

結局、月曜・火曜と2件行くことになってしまったのだが、
その理由はいくつかあると思う。
・自分で「今回は軽いだろう」と思って、
 月曜にそのスタンスで医者に話してしまったこと。
 もっと「悪いかも」と思った方が良かった。
・薬に効果を期待し過ぎてはいけない。
 (1日で)劇的な効果がなかったときに、
 「ああ、良くならないんだ」とか思い、
 余計に「ダメだ」という感覚が強くなってしまう。

医者に見てもらった後は、待ち合わせて上司と少し話をして、
その後は帰宅して飲んだり、のんびりゲームなどをやって終わり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そこだけ取り出されても困る

2008年05月27日 17時58分00秒 | 社会
首相、サマータイムに前向き 「やってない日本が異例」(朝日新聞) - goo ニュース

日本で「サマータイム」を導入すると、
始業時間は1時間早くなるだろうが、
「終業時間は変わらず、結果残業時間が1時間長くなる」とか、
「確かに1時間早く帰ってくるが、クーラーつけてテレビを見るので、
就寝時間は変わらない」
などといった事態になりかねないのでは?と思うのだが。

本当に「サマータイム」が環境に対して良い影響を与えるのか、
北海道などで試してから全国に導入する、などの手順を追うべきだと思う。
拙速な感じ。
特需(=消費者に買い替えを強いる)を生み出し、
北京五輪後の家電業界の冷え込みを緩和する目的で
言い出しているのでは?と勘繰ってしまう。

だいたい、「サマータイム」だけ取り出して
「やってない日本が異例」と言われても困る。
通勤に1時間半とか2時間かかる、とか、
「異例」なことは他にもあるだろうが。
様々な「異例」なことが組み合わさって均衡を保っている状況で、
(他のものは直さずに)ある「異例」なものだけ「欧米並」に直そうとすると
どこかにひずみがくると思う。

そして、政府が力をかけて作り出すそのひずみは、
他の部分を直すように動けないような、弱い部分に
特に影響を与えるのではないか?
「環境を考えているんだ!」というアピールなどのために
トップダウンで「サマータイム」を持ち出すお調子者に、
そのあたりの配慮ができているとは思えんのだが。

# 「異例、だから直す」と言うのだったら、
 まず支持率20%台で政権にしがみついている
 (日本の戦後史上も)「異例」な恥知らずは、
 ちゃっちゃと消え去るべきだし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちと買い過ぎた

2008年05月27日 07時36分43秒 | 身の回り
GWに休日出勤した分、昨日は代休をとっていた。

ここ1ヶ月ほど(精神的に)ネガティブになっていたので、
東京に来てから初めて心療内科に行く。
とりあえずは、睡眠が浅いのだろうということで
そちらにも効く、ごく軽い抗うつ剤をもらった。
これで様子を見る。

13時ごろに終わったので、新宿のTowerRecordへ。
6000円毎にボーナスポイントがつくので、
いつもは6000円~7000円くらい買っているのだが、
欲しいものを集めているうちに、その範囲を超えてしまった。
仕方なく、他の「あっても良さそう」なレベルのものを買い足して、
12000円程買ってしまう。

その後本屋で安いDVDを買ったのだが、結局見ず。
週末にのんびり見るか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラック「紀州飛脚」

2008年05月26日 23時26分33秒 | 落語・講談・お笑い

※画像をクリックすると、「楽天」のページに飛びます

「紀州飛脚」目当てにブラックのCDを買った。
艶笑小噺集と、「抜けマラ」(「抜け雀」のパロディ)がついている。

ブラックのブログを見ていると、
「紀州飛脚」がお気に入りのようで、
いろいろなところでやっているようだ。
下品なネタに遠慮がなく、芝居が好きならば、
このネタを演りたくなるのは無理もない、と思う。

ただ、これを聞いて覚えて「紀州飛脚」を演るのは
お勧めできないな、と思った。
上方弁で演っているのだが、微妙にアクセントに違和感がある。
# 「紀州飛脚」を覚えようとする人間は、そんなにいないと思うが。

もちろん、聞いて楽しむ分には良いと思う。
下品な面、芝居がかりの面とも、
本人が楽しんで演っているのがよく分かる。
(お姫様は歌右衛門の声色?)

狐が原語を言うべきかどうかは微妙。
ブラックの会であれば、皆聞き慣れているので大丈夫だろうが、
引かれるのは怖い。
まあ、ブラックが逆に「下の口」とか言うと、
かえって違和感があるかも知れない。

あと、このネタ、どうも地の文が多くなりがちだと思う。
ある程度仕方ない部分があるかも知れないが、
削れる部分や科白にできる部分を考えた方が良いかも。

そんなことを思って聞いていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次の手を警戒せよ

2008年05月26日 00時14分56秒 | 社会
トヨタ、「カイゼン」に残業代 業務と認定、来月から(朝日新聞) - goo ニュース

まあ、「時間に対して支払う」前提であれば、当然と言えば当然だろう。
「カイゼン」活動への参加が査定につながる、ということだし。

ざっくり、影響を計算してみた。

単独の従業員数が約7万人→生産現場を3万5千人
残業のベースとなる給与額を仮に24万円/月→1500円/時
サービス残業が月20時間あったとすると、
35000人×1500円×20時間×12ヶ月=126億円/年。
これに厚生年金などの企業側負担分が上乗せされる。

ざっくり、約2%の減益要因、というところか。

この状況を、この企業が看過するとは思えん。
何らかの対応をとりにくるだろう、と考えておくべき。

一つは、下請けへの締め付けが一層きつくなる、ということ。
大企業の労働者の給与のために、
中小企業の経営者(当然、残業手当なんか支給されるはずがない)や
従業員(残業手当を請求した途端、経営者と一緒に路頭に迷う)の
生命や健康や得るべき利益が供せられることになる。

それから、
「裁量労働」の範囲が不法に拡大したり、
「偽造請負」が横行するかも、という視点は持っておくべき。

「サービス残業だと認めさせた、バンザイ」で
済ませることはできないぞ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

chickenという生物

2008年05月18日 09時25分00秒 | 社会
食肉用ニワトリの4分の1は歩けない:調査結果(WIRED VISION) - goo ニュース

結局のところ、
「安く、大量に、安全な肉を、安定的に」供給を求める需要家がいる以上、
そこに供給する側は
足の成長が追いつかないようなスピードで太らせ、
土地代を軽減するために狭い空間に押し込み、
病気にならないように抗生物質を与えて、
鶏肉を「生産」することになるのだろう。

人道的に「鳥が可哀想」というのは、一つの見識だと思う。
その感情から、今食べている(安過ぎる)鶏肉を生み出している構造に
思いをはせる、とか。
(当然、「鶏肉」に限らず、流通するほとんどの食品が、
そこに適応して何らかの工業的な手を入れられている、と
思われるが)

「美味しんぼ」は、
そこで「安全なもの、本来の生産方法をとる方がおいしい」と主張して、
取り上げていたと思うのだが、
これはこれで一つの攻め方かな、と思う。

肉類を「生産」するためには、特に大量のカロリー・水が必要らしい。
今の人口に対して、求めるままに肉類を供給する、ということになると、
少しでも効率的に食肉というアウトプットにつながるように
運動はさせない、とか、安い飼料を与える、とか、
そんな生産方法をとるしかないのだろうなあ。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ざま昼席落語会

2008年05月11日 21時25分14秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は、予約していた「志ん朝と上方」などを借りてから、
「ざま昼席落語会」へ。

途中でビールを飲んで眠かったりしたのだが、
「安い会だし、せっかく時間もあるから行こう」と思い直して
相武台前から歩いて座間市民会館へ。
雨が靴の中に滲み込む。
それでも、思い直して見に行った甲斐あり。


「牛ほめ」(市丸)

特に間をいじったり、表情をつけたりしてウケさせるのではなく、
はっきり、きっちり話して伝えようとしている。
真っ直ぐな感じで好感が持てる。
市馬の弟子だと思うが、師匠の教育がいいのだろう、と感じた。


「転失気」(平治)

うーん。クサい人だなあ。嫌いではないけど。
ただ、このネタはそこまで押さない方が良いと思う。
1軒1軒の訪問先でけっこう待つ間を作っているのだが、
「それぞれ、分からないまま苦し紛れに適当なことを言っている」
全体の構図が分かりづらくなってしまった。
別に、それぞれで(流れを崩してまで)無理にウケをとることはないと思う。
全体的なリズム・バランスが悪く、お医者さんと話す(転失気の意味を割る)
ところや、その後和尚さんと話すところでウケが弱くなった。
声の明るさ・雰囲気は好きなんだけどねえ。


「へっつい幽霊」(鯉昇)

ふわふわとしたマクラ。
一見淡々とネタも運んでいくが、若旦那・幽霊がきっちり描けているので
よく伝わり、ウケる。
へっついを「職人が自分で使うために作ったもの」と説明するのは、
初めて聞いたが良い仕込だと思う。
(なぜ最後の客が関西人なのかよく分からんが)
熊さんは最初はあまり存在感がなかったが、
金を借りてきて幽霊とやりとりするところは流石。
賽を持つ幽霊の手付きや、負けたときの落胆する様子が良く、
よくウケていた。


「こんにゃく問答」(鯉昇)

上州安中を「草津に行く途中で路銀がなくなって行き倒れるところ」と
最初に説明しておく。
江戸から流れてきた男の設定が、この科白でよく伝わる感じ。
こんにゃく屋のおっさんも、江戸から来たこういう人間の扱いに
慣れている雰囲気がある。「こんにゃく屋はイヤだ」と言われても
別に怒りもせずさらっと流すところとか。
飛び道具は「大和尚の法名はダライ・ラマ」くらい。
全体に、特に奇を衒わずにきっちりと描いているだけなのだが、
それで自然に楽しめた。
人物のバックボーンがきっちり想定されているからか。
これがあるべき落語の姿かな、と思う。

例の「食い違い」も仕草をオーバー目に見せているのだが、
その「オーバーにやる」ことそのものが(2人の感情から考えると)
自然で、良かった。


「お血脈」(平治)

話の筋をずらし、ウケて、元に戻る、というのを繰り返すのだが、
最初はその待ち方がクサくて、あまりウケていなかった。
次第に慣れてきて、リズムに乗ってきた感じ。
最後「善光寺の由来」で切るような感じで、
下座でも追い出しを打ち始めてしまった。
それで少し雰囲気が冷めた感じがする。
その後(慌てず)立て直す辺りは流石だが。

五右衛門の芝居がかりが良かった。
この人、芝居が好きなんだと思う。
(最後、額に付けなくても、
 押し頂くだけで極楽に行けてしまう、と思うのだが。)

ただ、この人の芸風、地噺に偏ってしまいそうで心配。
(マクラからしてそうだが)「待つ」間がけっこう鼻に付く。
普通のネタでこのクセが出ると、雰囲気作りに苦労するのでは?と思う。


満足して、途中で飲んで帰った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白波五人男」通し

2008年05月10日 00時04分13秒 | 歌舞伎・文楽
# 談春「赤めだか」読了。簡潔な文章で、非常に良い。
 また、読んでいると談志のロジックがよく分かる。

金曜は、客先での打ち合わせが5時に終わった。
せっかくなので、何か見ていこう、という気になる。

時間つぶしに山野楽器に寄って、CDを3枚買って、
歌舞伎座へ。

「青砥稿花紅彩画」(白波五人男)の通し。
夜の部途中からで、「浜松屋」以降を見る。
菊五郎の弁天小僧、左團次の南郷力丸、
団十郎の日本駄右衛門。

まあ、「浜松屋」は普通。緊迫感はいまいち。
聞き慣れた科白でもあるが、やはり良いリズムやね。
ただ、役者のおかげではない。元が良いから、という感じがした。

裏に返っての蔵の場面。初めて見た。
この場面で金を脅し取るために、日本駄右衛門は「浜松屋」で
弁天小僧の正体を見顕している訳で、それは伝わったのだが、
その後の「浜松屋の若旦那が、実は日本駄右衛門の子だった」とか、
「弁天小僧が浜松屋の旦那の子だった」みたいな話が出てくる。
ここで、客席がウケる。ウケるべき科白・設定ではないと思うんだが。
パロディなのかねえ。

後はお馴染みの「勢揃い」から、屋根の上での立ち回り。
白っぽい屋根に黒っぽい衣装でバランスが良い。
脇の敵役の動きが良い。さすが。
その後なぜか「青砥藤綱」が出てくる。(名題もそれをかけている)
50文の松明を買いにやらせて、川に落ちた10文を探していたら、
弁天小僧が投げ込んでしまった物が見つかった、みたいな話を
さらっとしているが、まあ、ムチャ。
個人的には、この趣向は面白かったが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬桜「双蝶々」

2008年05月08日 06時48分52秒 | 落語・講談・お笑い
5日は、元々ブラックの「悪い子どもの日」に行こうか、と思っていたのだが、
前々日の独演会が急病で中止になっているので
本調子じゃないだろう、ということと、
そういやあ去年、後ろの方の席で見づらかったなあ、と思い出して
やめにした。

あちこち回って、
都営浅草線の日本橋から「お江戸日本橋亭」の
「馬桜独演会」へ。ざっと40人くらい。

「金明竹」(玉々丈)

首の動き、目線・表情が不自然。
いろいろ検索してみると、この人は新作志向のようなのだが、
古典のかっちりとしたベースを、少なくとも違和感がない程度には
作っておいた方が良いのかな、と思う。
(円丈や、喬太郎がいろいろできるのも、
このあたりのベースがあるからだろう)
皆が皆、白鳥のようになれる訳ではないんだし。


「たいこ腹」(たけ平?)

名乗って欲しいんだが。
けっこう、飛び道具的な小ギャグを入れていた。
「これはやるべきことではないだろう」と思いつつ、
「けっこうオリジナルだと思うし、まあ、面白いからいいや」という感覚も。


「双蝶々(上)」(馬桜)

人間、悪くなるには何かきっかけがあると思うので、
長吉にも何かあったんだろうな、とふと思った。
それは馬桜の長吉に少しバックボーンを感じたからだろう。

大家の話がいまいち盛り上がらない。
この人は(少なくとも雲助よりは)クサみがないが、
この部分については不足感がある。
大家は父親に「子どもがこんな悪いことをしている、直して欲しい」と
思って話しているのだから、
その気持ちをもう少し出せば、ちょうど良いくらいかも。

番頭の関西弁は、今まで聞いた「双蝶々」の中で一番良かった。
変に抑揚を付けないのが良い。
「定吉殺し」は、掛け守を次第に上げていく部分がなかったが、
まあ、ここは良し悪しだろう。
「権九郎殺し」なし。できればやって欲しかった。
定吉を殺すことで一つたがが外れて、
その後権九郎を殺すことで「悪人」としての性格が定着する、という
構造だと思う。


中入り後、「双蝶々(下)」(馬桜)

母親との石置き場の会話はあっさりしている。
父親との会話も口調はあっさりしている。雰囲気は流石。

ただ、父親がお金を拾うところ、
子どもが(やはり)真人間でない、と分かっての言動や
その背景の心の動きがよく分からない。
「悪人だが自分の子で、可愛い」というところなのか?
そのあたりの心持がもう少し分かっても良いと思った。
(見えすぎるものイヤなので、微妙なところだが)

最後の長台詞はもう少しクサくてもいいと思った。

全体としては、「あっさりして良い」と感じる部分と、
「もっとクサくやってもいい」と感じる部分があった。

今後、何度も演られていくと思うので、楽しみ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする