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五街道雲助師、人間国宝へ

2023年07月23日 08時21分57秒 | 落語・講談・お笑い
「この名が国宝でいいのか」 落語界4人目の人間国宝・五街道雲助:朝日新聞デジタル

雲助師が人間国宝に認定された。
落語界4人目、というのは5代目小さん、米朝、小三治の各師に続く、ということ。
前の3師に比べると、知名度はかなり低いだろう。

先代の(ブラック師風に言うと「本物の」)金原亭馬生師の弟子。
色々と理由はあったようだが、「金原亭」ではなく「五街道」という亭号と言うか家号と言うかを引っ張り出してきて、
自身の弟子も真打昇進時にはいろいろと変わった亭号になっている。

以下、私自身の経験。
□初めて聞いたのはけっこう早い。
ABCラジオ「土曜名人会」(上方落語がメインだが、恐らく東京から1人くらい呼んで公開収録していたのだと思う)で、
まだ高校生だったと思うから30年以上前か。
ネタは忘れた。
けっこうダミ声で、ごついおっさんなのだろう、という印象だった。
実際にはかなり小柄な人なので、声とのギャップがあった。

□その後はテレビで見た「つづら」の印象が強い。

□定席では(トリで見ていないせいでもあるが)あまり大したネタを聞いていない。
「ざるや」の印象が強いが、
上方落語に慣れた身としては「米揚げ笊」の方が面白いと思うのであまり楽しくない。
或いは「権助魚」など。
恐らく、ホールの人情噺やちょっと変わった落とし噺がこの人の強みだろう。

□珍しいネタだから、と照れたり、客に合わせてセリフや設定をいじったりしない人、というイメージ。
きちんとネタを深掘りし、きちんと伝える人なのだと思う。

□芸風は古風なのだが、
ホームページを始めたのは落語界でも早い方だと思う。
師のホームページはかなり情報が充実しており、よく読んでいた。

□自伝本があるらしいが、絶版になっているようだ。これを機に再販して欲しいところ。


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