たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

滝撮影の思い出 - IX 「塩原温泉郷の滝」(栃木県)

2021年09月15日 | 写真


「竜化(りゅうか)の滝」(2018.10.11  撮影) 

 滝の撮影を始めてからもうずいぶん長い年月が経った。
 繰り返し何度も撮影に通った滝もいくつかある。
いつも車で夜中の渋滞のない時間に出かけるので
やはり関東の滝が訪問回数が多くなってくる。

「竜化の滝」は回数が上位五つに入る滝だと思う。

 この滝は滝下の展望台からしか見ることができない。
 奥深い狭い谷間の崖の上から四段に流れ落ちてくる。
 心地よいリズム感があって見ていて楽しい。

 「目の前の岩場を上がり奥の直瀑の滝つぼを見たい」
と、いつも思うがそれはできない。
この滝はこの姿でしか撮ることができない。

「竜が身をくねらせながら天に上がる姿を思わせる滝」






「錦秋の竜化の滝」(2016.11.14 撮影

5年前の紅葉全盛期にでかけた時の一枚。
谷間が狭くて紅葉がほとんど画面に入らないので
 この時は横構図で右上に紅葉を入れて撮影した。






「風挙(ふうきょ)の滝」(2018.9.18 撮影

「竜化の滝」へ向かう山道途中の「前衛の滝」
 滝愛好家が使うことば「ヒョングリ」が見られる。

「ヒョングリ滝」とは、滝水が流れる岩盤の凹み等で
  水が勢いよく跳ね上がる滝の姿を表現している。

水が少ない時には「ヒョングリ」は勢いがないので
 写真にはならず、通り過ぎることが多い。





「布 滝」(2019.7.27 撮影

塩原温泉郷を流れる「箒川(ほうきがわ)」にかかる滝

「竜化の滝」入り口駐車場から山道をしばらく歩き
右下に見える箒川を見下ろすと
豊かに流れる箒川の川幅が一か所急に狭くなり
両岸からせり出した巨岩の間で激流となって
 川の段差を勢いよく流れ落ちるのが見える。

更に山道を先へ進んで上方から見下ろすと
まるで白い布が流れ落ちているかのように見える。
この流れの姿から「布 滝」と名づけられたという。

滝落ち口の巨岩の上に立ちカメラを構えていた時
 急に背後から日差しが入り眼前に虹が立ち上がった!
 その一瞬を逃さずシャッターを切った思い出の一枚。