2019.10.14 千葉市都市緑化植物園にて
ホトトギスの花は今がいちばんの見ごろ。台風で葉や茎は傷んでいるが花はきれいに咲きそろっている。一見奇妙な姿のホバリングが得意なこの昆虫は「スズメガ」の一種「ヒメクロホウジャク」で、花から花へと忙しく飛び回り吸蜜する。幼虫はアカネやヘクソカズラなどを食べて成長する。
「ノコンギク」:野菊の代表種で純白の花びらがとても清楚できれいに目に映る。花の色は淡い紫、濃い紫色のものもある。この花は花びらがところどころ散ったのではないかと思われるように隙間があり、不規則に並んでいるのが特徴になっている。それに気づくとすぐに「ノコンギク」だとわかる。
「オケラ」:キク科オケラ属の山野草。秋に白いヒゲのような頭花を咲かせる。ピンクや赤の花もある。春に若芽が出たら揚げ物にして食べるとおいしいといわれる。梅雨の時期にはおけらの乾いた根を室内で焚いていぶし、湿気やカビを防ぐことを「おけら焼く」と呼び、古来湿気の多い土地で行われたという。
京都八坂神社の「をけら詣り」は、大晦日から元日にかけて社前でおけらの根を入れてかがり火を焚く。参詣人はその火を縄に移して消えないように振りながら持ち帰り、神棚や仏前の燈明に点じ、また元日のお雑煮を作る際の火種にして一年の無病息災を祈る。おけらは厄除けの植物にもなっている。
八坂神社の「びゃくじゅつ詣り」は「をけら詣り」とも呼ばれる。古名は「うけら」でしだいに「をけら」、「おけら」になった。
生薬名は「びゃくじゅつ」で、その根茎には整腸、利尿の薬効がある。とてもめずらしい植物をいつもの散歩コースの千葉市都市緑化植物園内で見つけて撮影することができた。
台風19号による災害お見舞いを申し上げます
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