古物商の物置みたいな部屋の中を見回してたら、茨木のり子さんの『ハングルへの旅』という本が目につきました・・
もうずいぶん昔、河合隼雄先生?の書いたものにある詩が引用されていました。
その詩を読んでみたくなって本屋さんに行きました。詩集のおいてある棚は、まさに乙女チック・・なんだか気恥しくなりました。目的の詩集はなかったのですが、ちょっと変わった書名なので手にしたのが茨木のり子さんの『おんなのことば』。
勿論、茨木さんて全然知らなかったのですが・・・最初に目にしたのが、あの有名な「自分の感受性くらい」・・・
大変な衝撃でした。総毛だつというか・・・いろんな方が紹介しているので、読んだ人は等しくそれなりの衝撃を受けるんでしょうね。
ぱさぱさに乾いてゆく心を 人のせいにするな みずから水やりを怠っておいて
・・・・・・
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ
エッセイ集『ハングルへの旅』を読むと、茨木さんは50歳から隣国の言葉ハングルを勉強し、新聞を読んだり一人で韓国を旅行するまでになったそうです。この本は、そのいきさつや韓国旅行などを綴ったエッセイです。
さすがに、茨木さんらしい直球!さわやかさ! 梅雨空が晴れました。
もう一度私もハングルを‥と思ったのですが、茨木さんが亡くなった年を越してしまいました。もう無理かな・・・
韓国には、「晩学の泥棒 夜の明けゆくを知らず」(年を取って始めたことは、若い時より没頭しやすい)ということわざがあるそうです。
少し勇気づけられるけど・・・
・・