大変面白い本を読んでいます。
酒井正士さんという方が書いた『邪馬台国は別府温泉だった!』
酒井さんは、東大農学部を出てヤクルトの研究所で生物工学分野の研究をやってた方。
たまたま邪馬台国に興味を持っただけで、歴史研究者でもなんでもない方・・・
ですから、純然たる理系。わたしも、これまで文系の方の書いた書物なんかに何か違和感を感じていました。
既存の説に全く疑問を感じない。大御所の説は金科玉条的。
へたに反論すると、村八分って感じになるからでしょうか・・・
あれこれ言うのは止めにして・・・
酒井さんは、「先入観を持たずに生データを徹底的に読み込む」という理系スタイル。
で、生データ「魏志倭人伝」を徹底的に読み込みます。その結果見えてきたのが、邪馬台国は別府!
これまでは、邪馬台国は、九州(熊本)か奈良周辺説・・・
間違いのおおもとになったのが、魏の使者が上陸したところ。
これを、かの江戸時代の学者新井白石が、「末盧(まつろ)国」を佐賀県の「松浦」にあたはめたことが、そもそもの発端。
以来、誰もこれがおかしいと思わなかった。上陸地点がどこかは、最も重要なことですね。基準が間違ってたので、いらい、どんなに調査研究しても正しい場所に行きつかない!
酒井さんは、科学的な観点からこれを正し、邪馬台国は別府を導き出したのです。その筋道を書いた本で、一般の物事を考える上からも大いに参考になります。
ここでは言えないけど、文系の世界の封建制はすごいんです。いまでも・・・
私の出身は、別府のそばの国東(くにさき)半島・・
むかし、使者?がやってきて、「これがくにのさきか・・」と言ったのに由来するとか・・・・納得!
・・・