★ Zoom Up ☆ KOFU 市民レポート ★

甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ~”た”の巻

2013-08-30 09:57:16 | 育母百科
 新米ママたちに捧げるエッセイ  

市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。 

の前に、やっぱり、こうふでうふふ。

“た”から始まるいいもの、みっけ。うふふのふ。


~ぬお~っとうなだれちゃってるし、らしくないわよね~

驚かないでね。
あたしったら甲府のとある道端に立ってるのよ
ちょっと顔、デカい系よね。
そこが一番あたしらしいところだし
何よりの自慢、だった。
若いころわね。
よく見てもらえばわかると思うんだけど
一人でデカい顔してるわけじゃないの。
花びらのない花が集まってデカくなってるのよ。
ツボミ時代は、一日中、みんなで力を合わせて、お日さまの後を追いかけてたわ。
でも、咲いちゃったら、追いかけるのも、もういいかなーって。
ずっと東を向きっぱなしでもいいや、って。
この東ってのがいいでしょ?
うなだれちゃいるけど、
ずっと明日の来る方向を見据えて
誰にも負けないくらい、たくさんの子孫を残す意気込みなの。
だから、無駄にうごかない。
すごい使命だと思わない?
あたし、誇り高き熟年ヒマワリなのよ
ただのヒマワリじゃないわ。
誇り高き、が付くんだから。


~でっかい姉ちゃん、かっけぇ~!~

妹でしゅ。
でっかい姉ちゃんに憧れてましゅ
でも、アタシはそんなにはでっかくなれそうもない予感がしてましゅ。
だって、秋の足が
そろそろ靴を履く時季でしゅから。
足音…秒読みでしゅ。
ちっちゃくても、ヒマワリ
こんな花のいたこと、
忘れないでほしいでしゅ。


~猛暑の空気感はもういいっしょ!!~

 

ちょっと無理があったわね、オヤジギャク。

**解説**
モウショ→モウいいっショ
******

駄洒落に解説って切ないわね。
やめましょ。

そうそう。
この私、はすに構えて、ちょっとイケてるでしょ。
お気に入りの一枚なのよ。
モードな感じ、って、逆さに読むと…
どーもな感じなのね。
どーでもいいけど。

このあと出来る種はモノトーンで、
シックで、
まさにモードな仕上がりになるのよ。
乞うご期待!
…じゃ、そういうことで、どーも。

じゃなくて。
“た”は、どこいった?

それはね―

たいようの“た”

だから、うふふな“た”の付くあたしは、
『たいようになりたいよう!とは言わなくても、アナタはもう地上の太陽、ひまわりさん』
なのでした

はい!そんなこんなで、新米ママと赤ちゃんのエッセイ、“た”の巻、始まり!
ここだけの話、ホントは濁点打って、“だ”の巻ですの。うふふ。

********************************

   『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』 
                    ~”だ”の巻~
  
                   

******************************** 

だんごむしじゃん=ダンゴ虫じゃん

公園の砂場付近で日向ぼっこ中、しゃがんでおりこうに遊んでいた子供の口がもごもごしている。
不審に思い、抵抗する子どもの口に指を突っ込みかきだすと、
ころんと転げ出た唾液でべちょべちょのダンゴ虫。

しかもデカイ

赤ちゃん本人はその程良いサイズが気に入ってお口の中でコロコロしていたのに、
なんで取るんだ、とご立腹ゆえひっくり返って号泣する
いくら我が子が可愛くてもこの要求は飲めない。
ダンゴ虫は丸まるという防御の姿勢をとっているので、
ダンゴ虫的には仲良く遊んでいたわけではない。
「ママさん、助けてくれてありがとう」といった気持ちだろう。
後日、ママのところに恩返しにくるかもしれない。
ま、ダンゴ虫が健在ならばの話しだが。
我が子への善後策としては「こんなもの食べちゃだめでしょ!」と叱るしかない。
口に入れてもいいかどうかは、人間生活を送る毎日の経験からくるものなので、
その経験値の低い赤ちゃんには母親の経験と知識で目を配り対処するしかない。
食べられそうだが食べちゃいけないモノには特に注意したい。
そういう意味では、家の隅っこでひっそりしているナメクジにも要注意なのだ

 

母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから。

(つづく) 

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育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ~”そ”の巻

2013-07-03 16:04:37 | 育母百科

 新米ママたちに捧げるエッセイ
 

市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。 

の前に、今月の、こうふでうふふ。
“そ”から始まるいいもの、みっけ。うふふのふ。


~水たまりかと思っちゃった人、いるでしょ!~

ベンチです
空色と呼ばれても、水色と呼ばれても、構わないわ。
どちらにしてもサムシングブルーな感じがグーだもの
ジューンブライドの季節にお似合いの青よ。
何か青いモノを持ってお嫁にいくと幸せになれる、っていう言い伝えがあるわ。
サムシングブルーの伝説。
かっけぇ~!(=かっこいい、の意)
でも、このベンチは持ち帰れませんのよ。
念のため。


~金運が上がりそうなお花もいっぱい。遊具だってあるんだから~

金運に興味のある方。
アスレチックな毎日がほしい方。
同時に楽しめるのがこの公園よ
今が盛りの黄色い花と、下り坂の茶色い花殻が混在してるけど、気にしないで。
物事には栄枯盛衰ってのがあるの。
きれいなだけじゃ、本物じゃないわ。
よく覚えておいてね

そんな公園はどこかと言ったら


~メンテナンス担当の人は最善をつくしてくれたの。だけど~

曽根丘陵公園よ。
案内板の修繕テープが涙ぐましいのはわかってるの
けど、それは案内板の上だけのこと。
現地にはテープなんか貼ってないのよ。
信じてね。
自然がほっこり、豊かにあって、
整然としていて、
遊んだ帰りには、
「なんかすっきりした~」
って、得した気分になる公園なの
嘘だと思うんなら要確認だわね。


~ほうらね、公園内だけじゃなくて、周りもほっこりしてるでしょ?~

季節のとうもろこし。
黄色いユニークなヘアスタイルで、
誰かを待ってるの。
気の置けない自然の仲間たちと、
モロコシ畑の日焼けしたおじさんと、
仲良くうまくやってるわ
愛されてるから今年も甘くなれたし。
よかったら、おひとつ、買ってみてちょうだい。
おいしくて、ほっぺたが落ちてしまわないよう、
手ぬぐいで頬かむりしてから食べた方がいいわよ

で、“そ”で始まるいいものはね、


~あたしったら乾燥にも強いからここに採用されたらしいの~

 

金運を揺さぶってくれそうな黄色いお花。
あたしのことね。
どうやら金糸梅っていう名があるみたい
キンシバイ。
金の糸の梅。
やたらめでたい。

 

だから、うふふな“そ”の付くあたしは、

『そねきゅうりょうこうえんのめでたい金糸梅ですばい!』

と呼んでくれでありんす。

 

それでは、ここから、新米ママと赤ちゃんのエッセイ、“そ”の巻、ですわよ。

********************************
   『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』 
  
                     ~“そ”の巻~
********************************  

そんなのぜんぶおやのふちゅういです=そんなの全部親の不注意です。
スーパーの駐車場で、荷物を車に入れるため、一瞬、我が子の手を離す。
車のドアを開け、片手分だけの買い物袋を入れたところで横を見ると、我が子の姿がない。
慌てて我が子の名を叫ぶが返事はない。
車のドアなど開けっ放しでマイカーの周囲を一回りするが、いない。
耳の奥の方で、さーっと血の気が引く音が聞こえる。
あの子の背の高さはドライバーからは見えやしないのだ。
最悪の事態が頭をよぎる。
もういつにも出したことのない大きな声で我が子の名を絶叫する。
と、マイカーの陰から我が子の笑顔がひょこっとのぞく。
幼児以下の子どもを一人歩きさせてはいけない。
この場合、大人の手は子どもの命綱なのだ。
とっさの場合でも放り出していいのは買い物袋の方で、我が子の手ではない。
一瞬の親の不注意の代償は想像をはるかに超えることになろうということを忘れてはいけない。

母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから。

(つづく)

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『育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ~“せ”の巻』

2013-05-02 13:56:24 | 育母百科

 新米ママたちに捧げるエッセイ
 

市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。 

 の前に、今月の、こうふでうふふ。

“せ”から始まるいいもの、みっけ。うふふのふ。
 
~あたし、ついこの間まで桜色でひらひらしてたんだけど~

さくらんぼ
でも、あたし、市場には行かないわ。
あたしみたいな種類の実はフツーは食べないものだから。
食べられない、わけじゃないみたい。
でも、おいしくないらしいの。マジで。
食べない方がいいわよ。
花の時代はきれいなお姉さんみたいってちやほやされた
なのに実になったらお嬢ちゃんになっちゃった。
‘んぼ’が付くだけで、可愛くなっちゃうのよね


~遠くには富士山見ながら左端の桜の木にぶらさがってるの~

ここは甲府城跡。
あたしがいるのは、いなりくるわもん。
ポケモンやくまモンじゃないのよ。
稲荷曲輪門っていう場所のこと。
内側からくぐって遠くを見ると、こんなふう。
富士山も見えるの
ちょっといいでしょ?
で、振り向くと
↓↓↓


~くぐったばかりの稲荷曲輪門よ~

ちょっと説明するわね。


~…っていうことなのじゃ、なんてな~

門だからカワイイって言われたことはないと思うの。
かっこいい、は、あるかも
囲いじゃあないのにね…失礼しました。
でも、だから、そばにあるだけで安心よ。
ちっぽけなあたしにとって、
頼れる門なの。

で、どこが“せ”で始まるいいもの?
…。
ちょっと昔話するわ。
あたしが立ってる場所のすぐ近くには、
『青少年科学センター』っていう山梨県の施設が建ってたの。
もう15年以上も前になくなってしまったけど、
当時は最先端の斬新なマシーンがいっぱいあった。
ボタンを押すと、ナイロンみたいな雲からジジジって人工的な稲妻が発生したり、
こっちの入口とあっちの入口でテレビ電話ごっこができたり、
真ん中には、色褪せた電車が走るジオラマが広がっていたり。
外には、たしか、零戦みたいな大きな飛行機も置いてあった。
科学が好きとか嫌いとか関係なかった。
ここを好きな子がたくさんいた。
昭和が香ってた。
懐かしくて一本気で飾り気のない空間。
大好きだったわ。


~似てる場所が多いんだけど、ここが稲荷曲輪よ、きっと~

だから、うふふな“せ”の付くあたしは、

『せいしょうねんかがくせんたー跡地のさくらんぼ』

って呼んでちょうだい。 

 

ではでは、新米ママと赤ちゃんのエッセイ、“せ”の巻、行っきま~す!
 ********************************
   『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』 
  
                     ~“せ”の巻~
******************************** 

せかちゅうでよこぐるま=セカチューで横車。

ちょっと懐かしの映画‘世界の中心で愛を叫ぶ’並みの愛情を、我が子に注ぐ母親
もちろんいつの時代もそうであるべきだし、そうあって欲しいのは山山だが、
その力を正義に仕立て、横車を押してはいけない。
しかし、母親本人は横車なんか押してるつもりはない。
ただ、子育てロードの小石やでこぼこを整備しながら真っ直ぐに進んでいるだけ、という認識なのだ。
早いうちに誰かに指摘されるか、子どもがピンで行動できる年齢にならない限り、その勢いは衰えない。

横車の燃料は子どもの喜ぶ顔、エンジンは「我が子のため」という親心。
一家はその横車に乗り込んで、週末になると、まだ息するのと瞬きするのがやっと、
みたいな子どもを、高級レストランに連れて行き、
子どものメニューがないとオーナーに文句を言ってみたり、
オムツのとれない我が子のオムツをとって、公共のお風呂にちゃぽんとつけちゃって、
シッコやウンチ処理の偽装工作をしてご満悦したりするのだ。
もしも、子連れの入場拒否をされようものなら、相手が誰でも、その状況を是正しろとくってかかる。
世界の中心は自分たち、という発想炸裂。

しかし、我が子はただの一度も「どうしても、あそこのお湯につかりたいでちゅ」とか
「なにがなんでも、あのレストランのステーキソースをなめたいでちゅ」とは言ってない。
子どもにはママのおっぱいや手料理が一番だし、ウチのお風呂でチョーキモチイイのだ。
小さな子どもには不向きな場所もあるということを知り、わきまえて、
親自身が我慢をしなければいけない時期もあるのだと理解しよう。

子どもが喜ぶから、と必死で連れて行く場所で喜んでいるのは、じつは親の方なのだと気付こう。

母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから

(つづく) 

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『育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ~“す”の巻』

2013-03-28 13:15:00 | 育母百科

 新米ママたちに捧げるエッセイ
 

市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。 

 

早春の日差しに包まれ、毛にも包まれているものがありました。


~この毛のコート一枚で冬越ししたのよ~

まるで“おくるみ”にくるまれた赤ちゃんです
母なる木はこうして我が子を守ります。

母の名は…
やあね。
ネコヤナギじゃありませんよ。


~もうコートは脱いだの。でもしまうところがないわ~

しまっておかなくていいんです。
来年はお母さんがまた新しいのをこしらえてくれますから。
だから今年のはお母さんに返しましょ。
お母さんの足下に。
お母さんの栄養になるように。
きっと喜びます。


~いつだって全員が同じ方角を向いてるって知ってる?~

ここらでお母様を明かしましょう。
白木蓮、ハクモクレンです

ハクモクレンのつぼみの、その先っぽ。
みんな、おんなじ方を向くのです。
北を。

この写真で言うなら、
みんな、ちょっと右を見てます。
つまり、そっちが北。

「北と約束してるんだ。そっち向くからねって」
つぼみの声が聴こえそうです。 

つぼみが開くとこうなります。


~北向いてばかりだから地味だと思った?~

いえいえ、この華やかさ。
この迫力。
美しさは強さです


~いつもきっちり生きております、私がママよ♪~

全身を見たら、お母様ったら結構な長身ですこと
電信柱とどっこいかしら。

大きな体で白いハンカチをたくさん振っているように見えます。
でも、だれに振っているのでしょう。
どんなサインなのでしょう。
春ですよ、かしら。
櫻よりちょっぴり早い春のお知らせね。
たくましくて、清らかで、美しい、春のお知らせです

 

ところで、“す”で始まる花はどこへ行った
はいはい。
覚えてますよ。
もう、みなさん、ずっと見ていらしたじゃありませんか。
なぜなら、ハクモクレンの住まいは…


~甲府市上下水道局の庭に立っていらっしゃるのでした~

“すいどうきょく”だったのです

清らかでもあり、みずみずしくもあり。
ハクモクレンがほっとしそうなお庭でした。
甲府のおいしい水道水、ぐびっと、飲みたくなりました

 

“す”は…
すてきなママ。
すごいママ。
すばらしいママ。
すんなりママ。
すっきりママ。
スーパーママ。
スマートママ。 
す、で始まるママって、かっこいい

 

今回の“す”で始まる花は、
命名
『すいどうきょくのにわにはおおきなかっこいい白木蓮』 でした。

 

では、ここからは、新米ママと赤ちゃんのエッセイ、“す”の巻、始まりまっ、す!!
 ********************************
   『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』 
  
                     ~“す”の巻~
******************************** 

すとれす=ストレス。

気が滅入ったり腹が立ったりして頭の中や心の奥に溜まった“うっぷん”により、
知らぬ間に体内に出来上がるやっかいなモノ。
間違えやすいものにいい女のため息“うっふん”があるが、
こちらは溜まっても害はない。

最初のうっぷんが溜り場を作り、
次のうっぷんもそこに流れ込む。
そこはもう人工湖
規模が小さかったらため池
いずれにしろ自然にできるものではない。

愛する夫との間に天使が生まれるのと同時に
無意識に湖の掘削工事に取り掛かるママも少なくない。

 

このうっぷんの名は 育児ストレス
「赤ちゃんなんてすやすや眠ってるだけだと思ったら、
 泣くし、言うこときかないし、ダンナは相変わらず飲み会ばっかりで、
 アタシのうっぷんなんてまるでわかってくれないし。あ~ん、もう
と、モノローグを上演する毎に湖水は増える

「アタシだってもっと外に出たいわよ。ねぇ、聞いてるの
と旦那に愚痴るころには危険水位

「政治家だってさぁ、子どもは社会の宝だって言うんなら、
 いっぺんウチの子のオシメでも替えに来てみろっつーの!」
などと、お門違いな持論を展開し始めたらオーバーフローまで秒読み状態  

 

この頃になるとママの目から見た我が子は天使から怪獣になってしまっている。
平和な自分の毎日をおびやかすのはこの怪獣が全部悪い、となる

そんな時、ママ業の間のささやかな楽しみのひとつ、
テレビのスイッチを入れると 、ワイドショーが
“育児ストレス解消法”なるコーナーを始めて、
赤ちゃんがママにくれるものはストレスだけなんですよ、
と言わんばかりの短絡的な念押しをしてくれたりもする

結果、
「ああ、やっぱりこの子、ウップンザウルスだったのか」と、
ママの自分本位な思い込みは背中を押されて走り出し、
やがて歩き出すほどに成長した怪獣本人の察するところとなり、
「ママさぁ、ボクのこと、好きと、
つぶらな涙目でじっと見つめられ、
で、ママが目をそらしてアタフタしたなら、
前よりもっと大泣きされるわ、ぐずられるわで、
ストレスの湖は遂に溢れるところとなる    

 

ママの肉体に現れる症状としては
めまいや頭痛、のほかに、
我が子にあたる、
夫にあたる、
食器にあたる、
家は台風の進路にあたる、的な被害

 

湖水のオーバーフローを防ぐ方法はただひとつ。
湖をお日さまのような笑顔でゆっくりと照らし続けること
それだけ。

ママをお日さまの笑顔にしてくれるのはもちろん天使とパパ
毎夕、パパは「ただいま」と言うのが早いか、家の中の風向きを察知し、
ママのお日さま的笑顔の維持管理に全力を尽くそう。
雲があったならパパはすぐさま扇風機になろう

 

万が一、危険水位を察知した場合はお日さまの照射では間に合わない。
ポンプで吸い上げた方がいい。
ポンプは妻の実家にあったりする。
それはよく、実家の母親、と呼ばれる。
実家の母親は自らの経験を呼び水にして湖水を吸い出してくれる。
ただし、これは一時的な対処法

 

湖を枯渇させたいならママとパパの子育てに対する情熱の温度を上げるしかない。
つまり、この世に我が子以上に守らなければいけない大切なものなどないのだ、
と気付けばいいだけのこと。

 

母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから

(つづく)

 

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2013年4月20日
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『育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ~“し”の巻』

2013-02-27 11:00:00 | 育母百科
 新米ママたちに捧げるエッセイ  

市民ブロガーのジョンけけです。
甲府の新米ママたちに捧げるエッセイ書きました。
※エッセイについて詳しくはこちらをご覧ください。 

 

甲府で最近気になる“し”があります。

えーと、尻臼。
って、どんなウスですか。
違います。
シリウス

まるで冬の夜空のダイヤモンド
オオイヌ座のアルファ星。
冬の大三角のひとつ。

青白くきらめくかっこいい王子様
じゃなくて、おほし様です
でも、それは甲府の空だけじゃありません。
だから、やっぱり違います。

 

正解は・・・下石田二丁目


~下石田二丁目伝説はここから始まる~

そこには、青くきらめく、かっこいい自動販売機が立ってました
そして、丁寧に教えてくれました。
「ここの住所は甲府市下石田2-1…だぜ」

ありがとうございます。
ですが、二丁目から始まる町なんて、ヘンでしょ
一丁目はどこですか

 


~ここらでもう下石田は終点間近ってわけなのね~

へぇ。
始めも終りも二丁目とは。
一丁目も三丁目もない。
ちなみに四丁目も五丁目も、そこから先もありません。

だから伝説になる

下石田二丁目、
その北側は、上石田。
東側は、高畑。
南側は、国母。
西側は、中巨摩郡昭和町清水新居。
下石田はありません。

その謎を解くカギは何年か前の区画整理にあり
どうやら、該当地区の整理及びネーミングを進める中で、
なんらかのタイミングのズレが生じたらしい。

結果、一丁目は違うネーミングとなるも、ニ丁目は――、
ひっそりとそのまま残っちゃったってわけです。
こっそり二丁目だけ、って、なんだか、愛らしいです

 


~他に比べりゃ小さな町だけどちゃんと花も咲いてるんだい!~

自転車で走るとちょうどいい広さ、愛らしい二丁目  
垣根の山茶花(さざんか)に陽がさしてました。

 

 


~花は悩みがなくていいよな。おいらはちょいと悩んでんだ~

垣根の近くに、ぽっぽっぽっ、と落ちてました。
犬の足跡。
この犬、悩んだに違いない

何を
進路を。
前進後退
足踏みしてますから。

そう言えば、世間もみんなそんな時期ですわ
この犬はいったいどっちへ進んだのでしょう。
きっと、ご主人と共に、
いつもの場所へと進んでいったことでしょう。
いつもの場所へ。あたりまえのように。

 

 
~一年て長いようで短いようで、ま、その人次第だけどさ~

寒いようでも、忘れずにしっかり春の準備をしている桜の枝です
やけにくねくねしてました。
くねくねと何を毎年考えてるんだか。
今年、初めて気付きました。

くねくねくねくねくねくね、もうひとつ、くね。
くねくねと、悩んだり迷ったりしたこの一年の道程に、
思いを馳せる季節はもうじきです。

 

いきなり二丁目
でも、ほかの町とおんなじ顔してるんだ。
一丁目がないからって寂しくなんかないよ。
それが下石田の個性だもん。
ちょっと、一人っ子みたいだなって、自分でも思うけどさ。

――あのね、
いつだって一から始まるなんて油断したらダメだよ。
町名は名前なんだから。
便宜上、一から始めてるってだけ。
“二”は数字じゃないって思ってちょうだい。

 

二=に。
“に”っていう名前なの。
だから、“しもいしだ にちょうめ”、って呼んでもいいよ。

 

あら
何も変わってない感じ。
ま、いっか。
思い込みや知識って、
自由な思考力を箱詰めにしちゃうことがあるんだ。
気をつけなくっちゃ。

 

自由な発想、豊かな想像力
これは、子どもにゃかなわない。たぶん。
だったら、子どもを見習っちゃおうじゃないか。

 

大丈夫
だれだって、昔は子供だったんだ。
たまには、画用紙の縁なんか取っ払って、
見たこともない色をまき散らそう
空の画用紙に、指の筆で

 

 

というわけで、今回の “し”で始まる花は、

命名
『しもいしだにちょうめの山茶花、とそばでくねくねしてる櫻の枝』 でした。

 

それでは、ここから、新米ママと赤ちゃんのエッセイ、“し”の巻、始まります。

********************************
   『“随筆”育母百科・アフリカゾウのさかさまつげ』 
  
                     ~“し”の巻~
********************************  

しんぱいをかけるぜいたくするかって=心配を掛ける贅沢、する勝手。

親子の間には見えない紐状のつながりが存在する。
心配その紐の芯 になる一本。
太さや長さは必要に応じて自然に変わる
主に実際の親子間の物理的な距離に比例して伸び縮みするのである。

「隣のウチに回覧板を回してきて」と頼んだときより、
歩いて30分かかる広場へ遊びに行かれたときの方が、
心配という名のその紐は、より長く、より太くなるのである。

 

我が子が成人となりゆく過程でも同様に変化する。
子どもが大人の階段を昇り始め、
青春の門にさしかかる程に成長したある朝
突然、「友達とちょっとディズ○ーランド行ってくるわ」と言われ、
深夜まで帰らなかったりしたら、
この紐は、世界の山々を股にかけて活躍する
ロッククライマーの使うナイロンザイルよりもっとぶっといモノとなる。

 

ところが、
太くなったらなっただけ、逆にそよ風にも反応して激震する
超デリケートな代物にもなり得るから厄介なのだ。
震える極太ナイロンザイルを
胸のコードリールに巻きつけて、
帰った我が子の顔を見るなり、


「まったく、どれだけ心配したと思ってるのよっ
 などと言った日には、
「心配してくれって頼んだ覚えはない」と、
昔々のドラマで見たワンシーンが
自分ちの茶の間で再現されることとなる。

 

確かに、頼まれてないし。
子どもはちゃんとその日の予定を伝えてから出かけたのだし。
カ○ブの海賊の一味に捕らわれてないかしら、とか、
ポップコーンをひっくり返して泣いてないかしら、
などと心配していたのは親の勝手だったのだ。

 

とは言え、
親の仕事はどれもこれも子どもに頼まれてからやるものではない。
生まれた赤ちゃんが「ママさぁ、そろそろミルク作ってくれ」とは言わない。
言われなくてもそうした方が
子どもにとっていいことだとわかっているからそうするのだ。
そう考えれば育児のすべてはある意味、
親の勝手で成り立っていると言ってもいい

 

ここで言う
親の勝手”の大前提は、子どものためだということ。
父親が父親であることを忘れた男として、
または、母親が母親を忘れた女として
勝手気ままに振る舞う行為は別物。
親の勝手とは人類最大のミッションなのだ
それは、ある時は子どもの人生の並木道のガードレールとなり、
またある時は即席の橋となり、
またまたある時は赤信号となったりするのだ。

 

親がこの勝手をやめたら、
あっという間に子どもが曲がる、転ぶ、息切れする。
最終的にはどんどん親と離れていくこととなり迷子になるのだ。
こうなるとさすがの極太ナイロンザイルも伸びきってほとんど役に立たなくなる。

だがそれでも絶対に切れることはない。
勝手だろうが台所だろうが
親は覚悟と信念を持って
親のキッチンを、否、勝手を貫くに限るのだ。

覚悟と信念が曖昧な場合はこの限りではない。
この場合は信頼できる人生の先輩にけん引してもらうことも
親の勝手に盛り込まれていることを忘れてはならない。

 

さらに自分自身も親となって初めて気付くのが、
自分もまた親に心配をかける贅沢をしてきたという事実。
同時に、
親が死ぬまで子である自分の心配をするのは
親として当たり前の義務だ、くらいに思っていたものが、
心配を掛けることのできる相手がいるということは、
シャ○ルのバッグを持つことよりも
大粒ダイヤのリングをつけることよりも
超贅沢なことなのだと恐れ入ることになる

 

そしてどういうわけか、
すぐにも親のところに出向いて
何かしら謝りたい衝動にかられたりもする。

実際に突然「母さん、すまなかった」などと謝ると
「ええっあんた、いい年して何しでかしたの」と、
また新たな心配を掛けることになるのでやめておいた方がいい。

心配を掛けることのできる相手がいること、
それこそがプライスレスな贅沢なのだとわかったならばそれでいい

 

親子間に存在する心配の紐は厳かな光を放つ黄金色にほかならない。
ただし、尊過ぎてそう簡単には見えはしないのだけれど

 

母親は一日にして成らず。
でも、心配いりません。
ちゃんと育っていけますから。
子どもがちゃんと“お母さん”を育ててくれますから

(つづく)

 

◆◇◆甲府市内の子育て関連情報◆◇◆

≪イベント≫
2013年3月21日(木)
子ども☆わくわく映画会

≪ 教 室 ≫
2013年3月16
日(土)
イクメン養成講座「はじめてのベビー・マッサージ」

まちなか健やかサロン健康教室日程
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